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「demande」
【女性向け 官能小説】

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「demande」<高崎要>-2

成人式から3日後、美貴からメールが届いた。

「成人式の写メ、送るね♪それと、ちとせにとってすごくいい話があるの。ちゃんと最後まで読んでね☆
この前の彼氏の話なんだけど、無理やり彼氏作れー!なんて言わない。だけど、もし興味があったら下記のサイトにアクセスしてみて!

「demande」

ここは、予約を入れたら執事が届くシステムなの。自分好みの男の子を、一日レンタルできるんだよ!(どれもかっこいいんだから♪)執事といっても、ただお茶の相手するだけじゃないんだからね。法律に触れないことであればほぼ、言うこときいてくれちゃう。だから…HもOKってわけ。(未成年じゃないからね)もちろん、ちゃんと望んでいたらの話だから、彼らが無理矢理襲ってくることは絶対にありえない。本当に、絵に描いたような紳士ばかりなんだから♪もちろん有料だし、ちょっと高くつくけど、デートだけでも経験してみたら?男の子と付き合うのって楽しいってこと、味わってみるのに最適だと思う!もし、ちとせが興味あったら、アクセスしてみてね」


ちとせはこのメールを読んだが、いまいち理解できずにいた。
…人が届く?
…レンタル?
…執事?
…Hも……

あまりに非現実すぎた内容に思考が停止してしまい、このメールは一ヶ月放置されるのだった。

だが、ちとせは一ヵ月後にアクセスしていた。ある出来事がきっかけだった。


――――開いたサイトはとても高級感があり、まるで…英国宮殿を思わせるデザインだった。そこには「始めに」というボタンがあるだけで、他には何もなかった。とりあえずクリックしてみると、いくつかの規約のようなものが書かれてあった。個人情報のことや、秘密厳守など。そして最後にこう書かれていた。

「当館の執事は6人おります。一度予約されたことのある執事は、一度限りとさせていただき、二度目は予約することができませんのでご了承下さい」

最後まで読んだ文章の後には、「館へ」のボタンがあった。
ちとせは少しためらいながらも、そのボタンを押した。

規約に書かれていたとおり、そこには6人の男性がいた。証明写真程度の大きさではあるが、それぞれの容姿がはっきり見てとれる。ちとせは少しの間、呆然としていた。

…こんなにカッコイイ人たちが執事なの?もっとオジサンかと思っていたのに…。

6人とも清潔感があり、少し微笑んだ写真はとても紳士的に見えた。各々に個性があり、どの人もとても魅力的に見えた。身長や体重、少しのコメントはあるものの、名前が書かれていない。きっと会ったときには教えてもらえるだろう。

さっきまでの杞憂はどこへいったのか。ちとせはもう、どの人に来てもらうかを悩んでいた。

必要事項を記入して予約ボタンを押したら、携帯にメールが届いた。


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