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かつて純子かく語りき
【学園物 官能小説】

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かつてジュンかく語りき-3

大きく開いた背中からタキタのひやりとした手が進入してくる。
「ふ、…ん…。ゃああっ…!」
指の先だけで脇腹に触れるから、くすぐったくて堪らない。その間も、絶え間なくキスを繰り返されるので、私は肺に酸素を取り込むだけで精一杯だった。そして、着ける必要も無いような胸を覆っていたモノのホックを外される。
「ここなら、暗いでしょう?」
かちゃ。
「ほへ?」
ぱたん。
…確かに暗い。けど、ココは。
「お風呂場、です。」
私がキョーガクの表情をした途端、服が総て滑り落ちた。

まだ2度目の逢瀬だというのに、もうお風呂場デビュウとは何事かっ?
「………っ!」
そんな私の思いは言葉にならず、口がぱくぱく開閉するだけだった。タキタは私が何を言わんとしたか気付いたのだろう。構わず自らの服を総て脱ぎ捨て、口端だけで笑って、こう言ったのだ。
「ジュンが。君が明るいのがヤだって言ったんですよ?」
悪魔タキター!!
「もう、勘忍しなさいって。」
パカンと無機質な音を立てて浴室のドアが開く。タキタは私を浴槽の縁に座らせた。
「ちべたい。」
小さく抗議する。
「すぐに熱くなりますよ。」
そして、何度目かわからない深い深いくちづけを受ける。タキタが舌先で私の上顎をちろちろと舐めた。
「……ン!」
ぴくんと肩が跳ねる。
「ジュンは、ココが好きなんですよね?」
反則ワザ、だ。正直言って、これをやられると、自分でも眼がとろんとなってしまうのが解る。
「はぁっ……、ふぅんんンっ。」
タキタが口を離すと、私が追い掛ける。タキタの吐息が私の鼻をくすぐったので、かぷっと鼻を噛んでやった。
「…僕は食べられませんよ?」
すうっと両手が前に伸びて来る。


「んうっ、は……あぁ……くッ。」
タキタの指先が、私の胸を輪舞する。解きほぐすように丹念に、突起の周りを撫でていく。昨日より、優しく。
「ふあぁあっ!」
暗くぼんやりとした視界では、聴覚と触覚が鋭敏になる。首筋に舌が這う、ねちねちとした音だけで興奮し、時折キツく吸い付かれると、私の身体は毬のように跳ねた。

ぷちゅぅ。ぢちッ!

「あ、…いャだっ。タキタぁっ……いぁん!」
ぶんぶん首を横に振ると、後ろで長い髪がさらさら揺れた。
少しずつ下がっていくタキタの唇が、私の傾斜のゆるやかなムネに到達する。しかし、いつまでたっても、最も敏感なところに触れてくれない。
「ん、ぅうんんっ……!」
私は膝頭を擦り合わせながら、タキタの顔を見つめた。ヤツは、てらてらと光りを帯びた唇でうすら笑った。
「ドコがいい?」
焦らすように、指を乳輪の外枠に這わせる。
「……はぁっ。」
私は両手でタキタの猫っ毛を掴み、自分の胸に押し付けた。

ぢちゅうううっ!

「ひああううンっ!」
敏感な先ッポを急に吸われ、私は背中をのけ反らせた。やっと訪れた快感に、身体全体が狂喜する。
「ふぅう、ン。……あ、ゃあああっ!」
タキタの柔らかい舌が、先ッポを溶かすようにねぶり出した。空いた指では、頂の感触を愉しむようにコロコロ転がし、時々キュッと軽く摘む。
「はうっ、…ン!あ、あ。……いぁっ!」
自分じゃないような甘ったるい声と、タキタの作る水音とが風呂場に響いている。タキタは唇をすぼめて、立ち上がった乳首にあてがった。

ちゅるるるっ……

「ぁやっ?……あうっ。タキタ、それ…気持ち、イイっ……!」
乳首の周りは、痛いくらいに吸われているのに、先端だけは柔らかい舌でねぶられる。なんとも言えない甘美な瞬間。
「はぁああ……っ!ひあ!!」
カフェオレピンクの先ッポの周りには、赤黒い痣がいくつも作られていく。
ズクンと腰の辺りが疼くのを感じ、とろりとした蜜が太股を濡らすのがわかった。私、ダメだ。早く挿れてほしくて堪んナイ…。
「あ、…んっ。タキタ、お願……いィっ!」
タキタはもう一度、強く乳首に吸い付いた。
「…あん!あ……。違……うのぉ…。」
タキタが愛撫はそのままに、私を見上げた。
「ん?」
あう。早く挿れてくれなんて、いくら私でも言えないぞっ。
「あっ、…そのっ…。きゃうぅッ!」
出し入れする紅い舌が視界に入って、妙な気分になってしまう。再び熱い愛液が私自身から溢れ出した。
アイツはただきょとんとした瞳で私を見つめている。
「こらっ…、見る……なぁっ。」
ええい!お願いだから、解ってくれよぉ!みるみる顔が熱くなっていくのが解る。私はただただ瞬きを繰り返した。
「ジュン、なぁに?」
タキタが私の頬を優しく包みこむ。
「言ってくれなきゃ、わかんないよ?」
「その…、タキタが……。早く……っ。」
私は顔を真っ赤にしながら、タキタ自身に触れた。
それはとても熱くて、私が手にした瞬間、びくんと動いた。


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