「ストロベリークリーム〜Chocolate〜」-9
「…チョコレートだ」
「うん」
「…なんで紺君は、ゆっくりキスするの?」
「それは…少しでも長く、杏子さんを近くで感じたいから…」
紺君は、言いながら少し照れる
私もつられて照れてしまう
「…今日はまだダメなんだ…早すぎて。
今日は嬉しすぎて、繋がってしまったら杏子さんのこと、大事に抱きしめてあげる自信なかったんだもん」
「それでも、良かったのに。どんな風でも…紺君となら、嬉しいよ」
私が言うと、紺君ははにかむように微笑んだ
紺君が、本当に嬉しそうに笑っている…
…やっと、やっとあなたの本当の笑顔を手に入れた