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万華
【SM 官能小説】

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万華(その3)-5

「…舐めるのよ…」
 燿子はショーツの上から僕の唇で突かれるように愛撫される恥丘の刺激を好んでいた。
 僕は燿子の網目のストッキングに包まれたふくらはぎに頬を寄せた。締まった足首からその柔
らかなふくらはぎまで、滑らかな稜線は肉惑的と言えるほど美しかった。
 僕はゆっくりその膝頭に淫靡に唇を這わせる。熟した女のどこか湿った脚の肌からは香水のよ
うな匂いが鼻先に漂ってくる。上体を悩ましくくねらせ、僕は少しずつその乳白色の内股の側面
を唇でなぞり上げていく。どこまでも柔らかいその太腿の肌理の細かい肌には、薄い脂肪で包ま
れたような蒼い血管が浮き上がっている。
 そしてその雪肌の太腿とストッキングの黒い刺繍のコントラストが、妖しく嗜虐的と思えるく
らい僕の唇を刺激するのだった。

 僕は後ろ手に拘束された肢体を悶えねじ曲げながら、しだいに鼻息を荒くして太腿の付け根へ
と執拗に舌を這わせ、その太腿の肌を貪るように濃密に愛撫する。しだいに僕の股間のものがぬ
めりを持ち、堅く頭をもたげ始めていた。
 僕の舌が燿子の内股を淫靡にまさぐり、黒いショーツと太腿の付け根に這い上がっていく。
 黒い透けたショーツの端からは、縮れた淫毛がわずかにはみ出していた。その卑猥な淫毛の先
からさえこの女の淫虐な肉汁の芳醇な匂いさえ漂ってくる。僕は透けた黒いショーツに覆われ、
こんもりと盛り上がった羞恥の源へ頬を寄せた。

 乳白色の太腿の間に生えたような熟した女のふさりとした繁りが、生あたたかさを頬に伝える。
 僕はその薄いショーツを透して、その秘裂の翳りを探るように唇で突く。唇にその陰毛の先が
棘のような刺激を与えてくる。僕は本能的にその燿子の割れ目の奥をまさぐるように強く唇を押
しつけていた。
 ショーツの繊維の匂いと燿子の陰部の匂いが混ざり、鼻腔に蜜色の淫猥な匂いが入り込んでく
るようだった。
「ほら、もっと強く私の匂いを嗅ぐのよ…アキラさん」と、燿子は股間をさらに開くようにして
僕の唇にその恥丘を強く押しつける。
 燿子の眼光からは淫獣めいた嗜虐の妖しい輝きが滲みだしていた。僕は燿子の両腿の間で白い
喉を仰け反るように悶えながらも、脂汗が額にじわりと浮いてきた。燿子の淫汁がショーツを濡
らし、陰毛の先から僕の頬にまでその湿り気が滲みていくようだった。
 すでに僕の睾丸は垂れ袋の中で少しずつ収縮し、脈打つように肉棒が堅く勃起していた。そし
て燿子の濃厚な雌の淫汁の臭いがしだいに激しく僕の性欲を疼かせていた。
 

 僕が高校二年になったときに喬史さんは就職し、海外勤務となった。そこで僕たちの関係は終
わったのだが、数年後僕は再び喬史さんと再会した。そのとき僕は喬史さんから燿子と婚約した
こと告げられた。僕はあのベッドで喬史さんに抱かれながらも、お互いの体がすでに醒めている
ことに気がついていた。
 でも僕は燿子という女に喬史さんを奪われたくはなかった…。もう一度僕は、喬史さんの深い
抱擁を求めていたのだ。喬史さんの愛撫を体全体で感じたかった。またあのときのように喬史さ
んの唇で僕の唇を強く吸ってほしい…耳朶を噛み、舌で僕の腋の窪みを舐めてほしい…
 そして、その熱を持った指で、淡い僕の産毛のような繊毛をさすりあげ、優しく腹部の肌を撫
でながら僕のペ○スの包皮を少しずつ剥いて欲しかった。
 そしてあのとき喬史さんは、そのきれいな歯で僕の乳首とペ○スを咬むように愛撫してくれた。
 でも僕たちの体は、そんな以前のような愛撫でお互いの体が熱を持つことはなかった。


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