「続・嘆息の時」-13
「ああ……ううっ……もう……許して……駄目ッ……はあっ」
涼子が悲痛に咽びながら背を硬直させた。
思いの丈を怒張に乗せてバチン、バチン、と叩き込み続けてくる前夫に、心も身体の芯も激烈に痺れきっていた。
「まだ、まだだよ、涼子……君がこの一年の間に忘れていた感覚……それを取り戻すにはまだ足りない」
そう言うと、前夫は愛蜜に溢れかえった秘壺からズリュッと怒張を引き抜いた。そして、その先端にねっとりと付着している淫液を、秘裂の上にある小さな窄まりへヌタヌタと塗りつけはじめた。
「アッ、ダメッ……そこは……そこは嫌よ」
前夫の狙いが、涼子にはハッキリと分かっていた。
そこは、決して性交の場所として迎えるべき所ではない。が、しかし、そこの歓びを知っている肉体が期待に満ち溢れていき、口では拒んでいるものの卑猥な牝犬ポーズの体勢は崩す気配が見られなかった。
「ここの良さは君の身体が一番よく解っているはずだ」
怒張の先端が、せっせと蜜まみれのワレメから淫液を掬って運び、菊門に負担をかけぬよう丹念に潤滑油をセッティングしていく。
「涼子……またこうして君と繋がることが出来るなんて、夢みたいだ」
「私も有理も、どんなに寂しかったか知れないわ」
「ごめん……本当にごめんよ。もう二度と、絶対に離れない。君と有理に、俺の残った人生すべてを捧げると約束するよ」
「ああっ……あなた……抱いて……激しく抱いて」
胸を床に押し付け、涼子は豊満なヒップを高く突き上げて哀願した。
それは、涼子自身の心と身体が前夫の想いに重なった瞬間でもあった。
「いくよ、涼子」
アヌスにあてがわれた怒張の切っ先が、グッと力を込めながら突き入ってくる。
小さな窄まりの皺をきつく伸ばしながらジワジワと減り込んで来る怒張に、涼子が息詰まったように口をパクパクさせた。
「うくっ……しばらく放置されていたせいか、ずいぶんと窮屈になってるな……でも、もう半分ほど入ってるぞ」
「あっ……んくっ……はあっ……あっ……」
円やかなヒップの丘を両手で掴み、その深い谷間も左右にめいっぱい割り広げている前夫。
開脚されて完全に露出したヒップの谷底……その下部分で、張りのある逞しい肉棒が生々しく突き抜かっていく。
前夫は、怒張の幹が三分の二ほど埋まったところで、いったん引き戻しにかかった。
ズッ、ズズッ―――
「あっ……ああっ……い、いいっ……」
涼子が片頬を床につけたまま、独特の快美感に唇を戦慄かせた。
カリ首で腸壁をひっかきながらズズッと後ずさっていく感覚に、理性も意思さえも蕩けていく。
前夫の怒張は、亀頭が抜ける寸前のところで引き戻しの動きを止め、それからまたヌヌッと押し入ってきた。
再び狭い腸管をグーッと圧迫していく怒張。涼子の美貌は強張っているが、入りきった後の快感を待ちわびているかのように、悲痛に歪んだ眼にはたっぷりと色欲が浮かんでいる。
前夫は、腸管の凄まじい吸着にひどく泥酔しながらも、怒張の動きを崩さずに行っていった。