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愚かに捧げる
【痴漢/痴女 官能小説】

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愚かに捧げる-1

中田真理子は17歳の夏にずっと憧れていた先輩に告白した。
高校1年生の時からずっと、グラウンドでボールを蹴る姿、試合に負けた時の
悔し涙、他の先輩と肩を叩きあって笑う姿・・・全てに憧れていた。
彼こそ、自分の運命の相手に違いないと信じた。
だから、思い切って告白して、OKをもらった時は天にも昇る気持ちだった。
真理子にとっては、手をつないで下校することも、髪や頬に触れられること、
キスされること、一つに繋がることがみんなみんな初めてで夢を見ているような
気持ちで2年生が終わった。

先輩・・・小玉敏樹との関係は、彼が大学に入ってしまって一緒にいる時間が短くなっ
ても変わらないと真理子は信じていた。
どうやら敏樹は大学に入ってもサッカーを続けているらしい。
ただ、高校の時とは違い、お遊びのようなものだと笑って言っていた。
真理子は受験を控えた身だし、敏樹は友達との付き合いがあるからなかなか学校が
終わってから会うことができない。

お互いの顔を殆ど見ることがないまま3ヶ月がすぎた7月のある日。
「だからさ、明日からマリの時間に合わせて途中まで一緒に学校行くよ」
「本当・・・!?」
今では唯一繋がっていると思える電話で、敏樹は優しく言った。
「俺だって、マリと会えなくて寂しいしさ」
「嬉しいよ・・・でも、朝8時の電車でいいの?トシにとってはすごく早いよね」
「うん・・・でも、ちょっとの間でもマリを抱きしめたい・・・」
うっとりと心地よい言葉に、真理子は有頂天になった。

翌朝。
久しぶりに敏樹と会うとあって、真理子の胸は躍っていた。
(見られることはないだろうけど、かわいい下着にしちゃお・・・)
真っ白なブラに、セットの紐パン。以前に会った時、敏樹が誉めてくれた下着。
夏用の制服に着替え、いつもより少し早く家を出た。

駅で待っている真理子を見つけた敏樹は破顔し、真理子を抱き寄せた。
「キスしたい・・・」
「だ、だめだよ、こんな人ごみの中で・・・」
「ん。・・・我慢するよ」
そんな陳腐な言葉にも愛を感じて蕩けそうになっている真理子は、周りの男性が
そっと自分を盗み見ていることには気づかなかった。

真理子の鞄は並んでいる時に敏樹が持ってくれた。
いつものように、もう入らないと思われる車内に更に駅員が人を押し込む。
真理子は意図せずとも敏樹の胸に顔を預ける形となった。
(いつもの汗くさいスーツやフケのついた背広とは大違い・・・)
敏樹が優しく真理子の手を握った。
自分の手を握ったのが敏樹と分かると、真理子は安心して敏樹の胸に顔を埋めた。
すると、それが合図だったかのように真理子の太ももを手が這い回る。
(やだ・・・!なんでこんな日にも・・・!)
真理子は痴漢に遭うのは初めてではない。だが、いつもの恐る恐る触ってくる感じ
とは明らかに違い、手は滑らかに動く。更に時折強く揉んでくる。
(いやっ・・・)
だが、せっかく敏樹と一緒の登校なのだ。大声など出して台無しにはしたくない。
払い避けようにも手は優しく敏樹に握られているため、それもできない。
せめてもの抵抗にもぞもぞ動く真理子に、敏樹が気づいた。
「どうしたの?体勢辛い?」
「う、ううん、大丈夫・・・」
(トシに・・・気づかれないようにしなきゃ)
何の抵抗もしなくなった真理子に気をよくしたのか、痴漢の手はスカートの中に
潜り込んでくる。
紐パンであることに気づくと、手は当たり前のように紐を解いた。


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