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嘆息の時
【その他 官能小説】

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嘆息の時-9

「んっ……んふっ……」
尻をグイグイ揉みまわしながら卑猥に股間を擦り続けていると、愛璃の口が少しずつ甘い吐息を漏らし始めてきた。
愛しい女の悩ましい吐息……それを間近で感じ、脳が熱を帯びながら蕩けていく。
高揚しきった沢木の息はひどく荒れ、重くなった息を吐き出すたびに喉や胸に痒悦感が走る。
沢木は、我慢の限界とばかりにカチャカチャとベルトを外し、スラックスを床に落とした。
そして、愛璃のスカートも同様に素早い手つきで床へと落としていった。

あまり物音のしなくなった隣の部屋に、ジッと聞き耳をたて続ける柳原。
ハッキリと断言は出来ないが、ときおり喘ぎ声みたいなものを耳がとらえてくる。
自分を警戒し、別室へ移動した時点でセックスするであろうことは明白だった。
聞こえてくる僅かな物音にさえ、柳原の頭が淫らな想像を湧き立たせていく。
(くそっ……あいつら……いまごろ、素っ裸で絡みあってるのかな……くそっ! 畜生!!)
ギリギリと噛み締めている奥歯からは、ねっとりと血の味が広がっていた。

沢木と愛璃は、あいかわらず突っ立ったままの状態で絡み合っていた。
しかし、衣類は着ていない。暗闇の中、二人は全裸で互いの肌を合わせていた。
「愛璃ちゃん、俺の……ヤバイことになってる」
両手で愛璃の生尻を揉みあげながら、沢木が小声で囁く。
「う、うん……」
先端を我慢汁でヌラつかせたペニスが、その先をピンッと上に向けたまま、愛璃の下腹部へ減り込むようにして押し付けられている。硬直を極めたペニスは燃えるように熱く、その熱は秘芯にまで届いていた。
沢木の背からゆっくりと引き戻されていく愛璃の手が、そっと肉幹に触れる。
「あっ……」
沢木が小さく呻き、腰を突き上げた。
暗闇に慣れてきた愛璃の眼が、手にしたものをジッと見つめる。
強靭な筋肉の塊と化したペニスは、ときおりピクッ、ピクッ、と跳ねながら、その勇ましさをアピールしてきた。
愛璃は、たくましい肉幹に優しく指を絡ませてから、それをゆっくりと上下に扱いてやった。
「んっ、ううぅ……」
沢木の口が、胸に湧き上がってきた熱いものを唸りながら吐き出していく。同時に、ヒップを掴んでいた手がグッと力を込めた。
「あ、愛璃ちゃん……すごく気持ちいいよ」
片想い相手の手淫は、とてつもない至福を沢木の心にもたしてきた。
快美な痺悦感にギュッと奥歯を噛み締めてから、再びヒップを弄りはじめる沢木。
尻の深い谷間を両手で開き、双方の指先をススッと奥のほうへと滑り込ませていく。
愛璃は、指の進行を妨げないように自ら脚を開いた。
細長い沢木の指が、尻のほうから卑猥な動きで大陰唇へ触れてくる。
「ああっ……」
愛璃の反応を伺いながら、沢木は八本ほどの指先を使って陰唇を軽く揉みあげた。
「愛璃ちゃん……すごく濡れてるよ」
沢木の言葉に、愛璃が恥ずかしそうにイヤイヤと首を横に振った。しかし、しとどに濡れてくる秘部が、愛璃の情欲をしっかりと指先に伝えてくる。沢木は、片手でヒップの丘を掴み上げながら、もう片方の手を今度は前から伸ばしていった。
手のひらでガバッと淫部全体を包み込み、掌の表面を軽く押し付けながら前後に動かしていく。
綺麗に生え揃っている陰毛のところまで手を引き、すぐに淫部を擦りながらアヌスのほうにまで押しやる。手のひらは、マッサージを始めてすぐに淫靡な蜜でヌルヌルとなった。


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