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歌声は絶えず今も響いてる
【片思い 恋愛小説】

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歌声は絶えず今も響いてる-5

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ナオだよー☆
今日も学校お疲れさま。
昨日はありがとう
明後日とか言ったけど、
今頃私はバスに揺られて
次の街に向かって
いると思います。
理由は女の子の
ヒミツです♪
君といた時間は
久しぶりにすごく
楽しかったです。
もし、また会えたら
また生の歌を
聞いてください。
それでは、またね。
        ナオ
───────────



いつの間にか雨が降り出していた。なのにおかしいな、地面が濡れていない。
もうなんだかよくわかんない。

呆然としながら僕は、早く家に帰ってMDを聞こう。
それだけを考えた。





MDの内容はは、
ナオがいろいろと喋ってて、なんかのオーディションがどうした、だとか言っていたのがわかったけどどうでもいいや。

その他には歌詞が書いてあった歌と、たぶんナオのオリジナルが何曲か入ってた。遠くから聞こえた歌より全然綺麗だったけど、よく憶えてない。


なんでこんなに、僕は眠たいんだろ。あくびしなくても涙が止まらないんだ。
わけわかんない。病院行こうかな。





解ってるよ。病気でも、なんでもないくらい。
現実から逃げたかった。理由はなんでもよくて。
今日は金曜日だからね、明日も明後日も休みだから、一人でいられる。
孤独だと思わなかった、一昨日まで。
今日は不思議と寂しくてたまらなかった。
人間はこんなに泣けるんだ、ってくらい泣いたらちょっと楽になった。





その後、月曜になって学校に行って火曜になって学校に行って…
日常に戻れた、やったね。嬉しすぎてまた泣きそうだった。





また日常を繰り返してた。
なんとか大学に合格出来て、ナオのことなんか忘れかけてた。
MDはいつもコンポに入れてたけど、聞けなかった。
久しぶりに、聞きたくなったけど怖かった。ナオのこと考えなきゃ良かった。
悲しくなってきたから。

とりあえず気を紛れさせるために、テレビを見ることにした。


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