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歌声は絶えず今も響いてる
【片思い 恋愛小説】

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歌声は絶えず今も響いてる-6

今イチオシの若手アーティストを紹介します!
とか、そんな音楽番組だった。
インディーズのバンドとかが紹介されて、いくつか名前を聞いたことあるのもあって、落ち着いてきた。



でも、やっぱり音楽のことを考えると頭には、霧のように広がることがあって、切なくなる。


あんな短い時間で、こんなに忘れられないなんて僕は、人間は不思議だなー
とか、ぼんやり考えた。




どうしても悲しくなっちゃうな、と目をテレビに向けた。

今テレビで紹介されている女の子綺麗だな。
声綺麗だな。
誰かに似てるな。

この歌どっかで聞いたな。





平凡って幸せだった。
何も得なくても
何も失わなかった。
何もなかったけど
何も欲しくなかった。

僕はもうだめだ
欲しいものがある
手に入らないもの。
全部過去に置き忘れて
後ろ向きに時間を
歩いている。
どんどん見えなくなる
過去の忘れもの。
あの時拾えれば
今頃前向いて
歩けたのかな?


<了>


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