振り向けお前っ!6話〜全員集合〜-8
「あぁやばい、皆待たせてるんだ、ごめん帰る。」
「あ、はい、じゃあまた明日。」
「うん。また明日。」
にっと笑ってみせる。
それに応えるように、愛華も微笑む。
そして教室を出る。
「フフッ、あの人たちとなら、楽しく出来そう。」
誰も居ない教室で、一人微笑む、そして帰る為に教室を出る、
悠太の姿はもう校庭のところにあった
速っ・・
そう思うのであった。
「うぉぉぉぉ。」
あっという間に校門へ。
「す、スマン待たせた。」
「ほんとよ、遅いじゃない。」
「探し物見つかった、悠太?」
「あ、見つけたけど持ってきてないっ。」
「何しに言ってたのよ!」
殴られる。
「なぁ、悠太俺関係ないのに待ってやってるんだぞ、シャキッとしろよ。」
「痛っ、悪い後3分でとってくる。」
「3分ね、1秒でも遅れたら置いてくから。」
「分かった。」
そしてまた無駄に体力を使いながら教室へ行くのだった、
あ、戻ってきた。
愛華に見つかりそう思われながら、本人は気にも留めずに猛ダッシュで教室に向かっていった。
校門まで向かうと阿佐美たちが立っていた。
あぁ・・待たせてるのは皆さんか。
「あ、愛華ちゃんじゃない、ねね帰るほうどっち?」
校門でてから左右にしか進路がないためそう聞ける、
えっとこっちです、阿佐美たちの進む方向と一緒だった、
「あ、じゃああの馬鹿が帰ってくるまで待ってない?」
「え?」
「一緒に帰りましょうよ。」
「僕このパターン知ってる・・・・」
誰にも気づかれないような小声で進一に言う。