FULL MOON act4-13
(私がやめるべき!?)
非常事態に不穏な考えが浮かぶ、「luna cafe」にひとり。
全くまとまらない考えを落ち着せるため、ケータイで高坂さんを呼び出す。
《プルルルル…》
しばらく呼び出し音が続くが、留守電にかわってしまう。
(…何で出ないのよ!高坂さんのバカ!)
声にならない叫びをあげながら地団駄する。
(あーもう、どうすればいいのよ…)
へなへなと、その場に座り込むとチラリと月が見える。いつも通り、揺らめいている。
(はぁ…)
この前途多難な付き合いに、安西めぐみは途方に暮れていた…。