万華(その1)-3
私はまだ熱を持った放尿後の性器を晒し、黒いキャミソールだけを身につけ、ホテルの窓から
外を眺めた。
高層ホテルのこのスイートルームからは、闇に包まれた街の散りばめられた無数の光の絨毯が
どこまでも続く。大きな窓ガラスの夜景の中に、自分の濡れた秘裂を覆う漆黒の繁みが重なるよ
うに映っている…。宝石のように思っていたその都会の夜景の光が、ただのガラス玉のように思
えてきたのはいつ頃からだろうか…。
ホテルの空調機の冷気が私の濡れた淫毛を優しく撫で上げるように下から吹いてくる。
私の尿液を呑みほし、勃起したペ○スから精液を垂れ流し、満ち足りた男の去った部屋…
その薄暗いシャンデリアの灯りの中で、私はその大きな窓ガラスに盛り上がった秘丘の潤んだ
濃い繁みを押しつけてみる。冷たい氷のような感触が割れ目の淫唇に伝わってくるのが心地よか
った。そして私のその陰毛は吸い込まれるような夜景の深みに、一本ずつ抜かれ削ぎ取られてい
くようだった…
スイートルームの広いバスルーム…
白い大理石の床に男は仰向けにその小麦色に焼けた裸体を横たえていた。後ろ手に革の手枷を
嵌められた銀髪の男は、その下半身の繁りの中から少し頭をもたげた小さな肉棒をひくひくと蠢
かせていた。
男は、私の股間の足元でだらしなく口を開けて私の放尿を待っていた。
男の待ち焦がれる潤んだ視線が私の股間を疼かせていた。そして陰部を見らられることに私は
自分の花肉の奥が少しずつ湿り気を含んでくるのを感じていた。
男は私の唇に接吻しても乳房に顔を埋めても、そして肌に指を這わせても勃起しなかった。男
のぎらついた瞳は、私の繁った股間の黒い陰毛に覆われた割れ目からやがて放出される尿液だけ
に欲情するのだった。
「燿子、お願いだ…早く、早くほしい…」
男は床に仰向けに体を横たえ、私の大きく開いた太腿の股間の下でぬめった尿口を舐めように
見つめながら言った。私が放尿を焦らせば焦らすほど、男は興奮し勃起を始める。私は乳を求め
る赤ん坊のように哀願する男の顔を足元に見下ろし、疼くような尿意を押さえていた。やがてそ
の疼きは、花唇まで濡らし始め、膣の奥から震え出すような快感に変わる。
私は、大理石の白い壁に手をつき、体を支えるようにして、自分の足裏で男のわずかに勃起し
た小さなペ○スをその腹部に押しつけ捏ねるように踏みつける。ぬるりとした柔らかい包皮の感
触が足の裏の皮膚に伝わってきた。確かに屹立した様相を見せているのに、男の肉幹は海鼠のよ
うにぬるぬるとどこまでも柔らかいものだった。そしてその赤茶色の脆そうな肉棒を少しずつし
ごくように足裏で転がすのだった。
「そうね…あなたから先にこのオチン○ンから射精してほしいわ…」
私は薄笑いを浮かべ、斑模様に色素が沈着した亀頭の先から透明の液を漏らしている肉棒を足
の爪先で突いた。
「お願いだ…おしっこを早くほしい…」
私はその命令するような男の口調に男の垂れ袋を強く足先で踏みにじる。
「あぅーっ! ああっ…」
男は体を一瞬仰け反らせ激しく嗚咽を洩らす。
「大事なところをつぶされたいの、一体誰に向かって言ってるのかしら…」
冷徹な言葉を吐きながら、私は足の爪先で男の弛んだ垂れ袋をこねくりまわす。生温かい睾丸
が袋の中で微妙に滑るように動く。そして足のマニキュアを塗った爪で男の垂れ袋から肉棒の縫
い目に沿うようになぞるのだった。
「あの豚みたいな奥さんに跨られると、このおちん○んは元気になるのかしら…」
私は皮肉めいた一別を投げかけながら言った。