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桜の木の下で
【学園物 官能小説】

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桜の木の下で-20

<13.結ばれる2人>
目を閉じた。真っ暗だけど、先生の顔が間近にあるのが分かる。そして、先生が唾を呑む音も……
「島川さん……」
遠慮がちに囁いて、ずっと欲しかった先生の唇が、あたしの唇を塞ぐ。
ちょっぴりチクチクするヒゲの感触と、思ったより柔らかい唇の感触。やがておずおずといった感じで先生の舌があたしの口中に侵入してくる。
あたしはそれを受け止め、舌を絡める。
頭の先っぽがピリピリして痺れる感覚。
サチとのキスもドキドキしたけど、そんなの比にならないくらい胸が苦しい。
長いキス……もう変になりそう。
「ふぁ……」
思わず声が出てしまう。
「島川さん……」
やっと離れた唇から漏れた言葉。ダメだよ、先生。ちゃんと、ちゃんと名前で呼んでよ。
「ねぇ先生……美樹って呼んで……」
「あ……そ、そうだね。じゃあ、美樹……」
「うん、先生。ありがとう。あたし今すっごく幸せ。」
「そっか。僕もだよ……」
「ね、先生……」
「ん?」
「抱いて?あたしの汚れた身体……先生でいっぱいにして?」
「ん……でも、汚れてなんかいないよ。ずっとジレンマを抱えながら……苦しみながらやってきたんだから。」
「……ありがとう。」
「美樹……」
再び唇が重なる。今度はさっきより少し激しく。そして、先生の手が……服の上からあたしの胸を包み込むんだ。
「んぅ…ふぁ…」
優しい手と唇の感覚に悶えている間に、あたしを抱きかかえるもう片方の手が、あたしの背中に滑りこんできて、ブラのホックが外される。
「せ、先生……恥ずかしいから電気消して……あたし、体見られたことは本当に少ないの……」
「あ、うん。分かった。」
先生はあたしの願いに素直に応えてくれた。
と、電気が消えて、安心して目を閉じた瞬間体が宙に持ち上げられた。
「きゃっ…!」
ドサッ
あたしはベッドに下ろされ、先生があたしの上に覆いかぶさる形になる。
「ソファじゃ体痛いかもしれないからね。」
先生が耳元で囁いた。
「うん……」
先生の体の重みを感じたことで、今から先生とえっちするんだ、という実感が一気に湧いてきた。
先生も緊張しているのか、それとも興奮しているのか、体が震えていて、息も荒い。あたしのスカート越しに硬いものが当たっているのも分かる。
今まであたしが「バイト」として見て、触ってきた男の人の象徴……今まではあたしにとって商品くらいの気持ちだった。
だけど今は……その言い方が正しいかわからないけど、今はそれがすごく……欲しい。
先生が上から唇を重ねてくる。舌が絡まって、先生の唾液が落ちてくる。好きな人のだからかな、先生の唾は、すっごく甘くて……もしこの世に本当に「惚れ薬」が存在するなら、きっとこんな味なんだろう。
先生があたしの上の服を脱がしにかかる。あたしはバンザイしてそれを手助けする。ついにブラも外され、暗くてきっと見えにくいだろうけど、あたしのちっちゃな胸が曝け出される。
先生もあたしに馬乗りになったままシャツを脱いで、お互い上半身裸になった。
そしてまた先生が覆いかぶさってきた。
「あったかい……」
あたしは思わず口に出してしまう。先生の肌が触れるところが全部やけどしてしまいそうになるくらい、先生と触れるところが温かい。
「あぅ……」
あ、変な声出ちゃった。だって、いきなり先生があたしの首筋にキスをしてくるんだもん。
「あ…はぅ…」
予想はしていたけど、そのまま先生の唇は下に……胸に向かってすすんでいく。そして、遂に……


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