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異世界の放浪者
【ファンタジー 恋愛小説】

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異世界の放浪者 第五話-2

「さてー…今日は登のおごりでよろしくお願いします」
不意にそんな事を言ってくる。
「おい…俺金持ってないぞ」
「あー大丈夫です。ちょっと右手を出してくれませんか?」
そう言われポポのしがみついてない右手を差し出す。
ポポはその右手を両手で挟み、なにやら手の甲を擦りだす。
「フィウス」
少々小さい声で擦りながら言った。
「はいっ!オッケーです」
そう言って俺の手を放した。その放された手の甲には鳳凰のような鳥の絵がついており、その絵が青く光っていた。
「その刻印がお金のかわりになってくれます」
「どうゆう事だ?」
「んとですね…」
今度は自分の右手の手の甲を擦りだす。そうするとポポにも同じ絵が浮かぶ。だが俺とは違って赤く光っていた。その絵を俺に見せながら説明する。
「この世界では放浪者に援助金出されるように召喚された人も援助金を少々ながら出されるんですよ。その刻印はその援助金を整理しやすいようにしてるんです。例えば何かものを買ったとしたらその刻印をお店の人にある特殊な装置を使ってもらって魔法電波を発して貰って援助金を管理してる人にその刻印の人はいくら使ったかなどの情報を送るんです」
ポポの言ってる事はなんとなくわかる。まぁ簡単に説明すると俺の世界にあったクレジットカードっと言った所だろう。
「だいたい一日あたりに貰える援助金は千リュースです。ってわかりますか?」
「いやわからん」
この世界のお金の単位なんて分かるわけがない。とゆうか自分の世界の各国のお金の単位だってよくわからない。それとこれとは話は違う気もするが…まぁ言っておく。
「結構な額って所ですよ」
そう大まかな値段言って笑うポポ。
「まぁそのうち分かって来るか」
「そうゆうものです。あっ…あれ買って下さい!」
「ってねだるの早っ!」
目をキラキラ輝かせとある食べ物屋を指してくる。
なんとゆうか…。遠慮がないと言うべきであろう。
「それで今度は服屋行って…あと紙とかも欲しかったし…あっ!今夜のおかずに材料買って行かないとー」
本当に遠慮がない。
とゆうかいつの間にか買い物になっていた。



前自分の買った服屋とは違って少々おしゃれな服屋に入る。女の子向けなのかなと自分なりの回答を出す。
「うーん…これもいいしな…あーでもこっちの可愛いなー」
そんな選んでるポポを尻目に俺は店の前の屋根の下にてぼんやりと雨を眺めていた。
「登さーん」
ポポが俺を呼んだが〔さん〕を着けたからあえて無視しよう。
そんな態度をみた俺に何を考えたのか近寄って来て俺の顔を横から見て言った。
「私の事嫌いですか?」
ふいにそんな事を言うポポは何か悲しげな表情だった。
「いや全然」
ちょっとやり過ぎたと思った。さすがに無視するのはいけないと自分のなかで反省した。
「すまん」
取りあえず謝っておこう。
「それでなんだ?」
ポポに尋ねる。
「こっちとこっちどっちがいいですか?」
両手には服を上下で一つずつ組み合わせて二組持っていた。どっちも似合いそうな服の組み合わせでなんと言ったろいいのか…。


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