7 2人の距離〜思い出に残る学園祭-4
「俺は絶対に・・・・・」
文句を言おうとしたが皆の視線が気になった。
「くっ・・・・刹那っ酷いぜ・・・・俺たちはお前とライブが
出来ると思ったから・・・・」
刹那の前の席に座っていた男子生徒の手には絆創膏が・・・・・
「ちょっと待て!お前さっきまで手に何も貼ってなかったじゃないか・・・・・」
「刹那くん・・・・怪我をしている人にそんなこと言っていいのかな・・・・・」
今度は晴美の前の席の女子生徒が刹那を見つめる。
「刹那くん・・・・皆がんばってるんだからやってあげたら?」
晴美にまで寂しそうな表情を見てため息をついた・・・・・
「わっ・・・・わかったよやればいいんだろ・・・・・・」
ため息をついて席に座ると丁度チャイムが鳴った・・・・・
「じゃあ今日はこれまでということで・・・・・」
資料をしまいそのまま放課後の学園祭準備に移った・・・・
あっという間に、毎日がすぐに過ぎていき
学園祭まで残り5日を切った・・・・・
刹那は今日も文化祭の準備で体育館と教室を行き来していた。