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School days
【学園物 官能小説】

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School days 02-1

∞。これ、何て読むか知ってるか?
こいつの名前はな、無限大ってゆーんだぜ。数字の8を横にしただけじゃん、なんて言うなよ。無限大はこの世に存在する、1番大きな数なんだからな。

∞。俺の1番好きな言葉というか数字というか記号というか。果てしないってのがいいよな。


俺の名前は麻生刹時。読めるか?読める奴って結構少ない。「せつじ」って読むんだぜ。ほんの短い間、そういう意味だ。
ちなみに兄貴は瞬時。二人とも同じ意味なんだな。アホくさって思うだろうけど、俺達兄弟はお陰で駿足なんだぜ。親に感謝だ。
俺は高校三年の18歳。若いピチピチよ。兄貴は25だからさ、7歳差?でも俺らは仲がいい。もちろん幼い頃は抜きでな。
ああ、俺らの話なんてどうでもいいよな。主人公は俺なんだし?

俺、高3って言ったように受験生。勉強しなくちゃいけない訳よ。ま、陸上推薦の話もきてたんだけどね、俺にも夢くらいあるからさ。ちゃんと行きたい学科に通いたいのね。


とは思うもののさぁ、やっぱ勉強ってかったるいのよ。だから俺は今、近くの河川敷で転がって気分転換中なんだね。

「あーあ!」
溜め息をついて空を見つめたら、夕暮れの空にカラスが一匹「アホーアホー」鳴きながら飛んでった。ちぇっ、どうせ俺は阿保だよ…

キィーッガシャン!!

なんだ!?背後の音に、俺はとび起きた。その視界に、転がっていくボールが見えた…直後、一心にボールへ向かう人影が映った。
おいおい、あんなスピードじゃ…
ザッバーン!
言ってる傍からじゃねーか。人影は勢い良すぎて止まる事も出来ず、川の中へダイブしていきやがった。しかも皮肉なことに、ボールは石にひっかかり、川に落ちることはなかった。
あいつも運がねーなぁ…と心で苦笑していたが、そいつが立ち上がった時、俺は驚いて動けなかった。カーンと頭を殴られた、そんな感じ?
だってそいつ、女だったんだもん。

女ってのはさ、動くことが嫌いで、更に自分が汚れる事なんて絶対やだって生き物じゃん?ま、俺ん中ではだけど。雨に濡れんのだって裸足で走んのだって最高に気持ちいのに、「えーやだぁ」とか言ってやがる。
なのにそいつは自分から川に突っ込んで行ったんだぜ?驚きだろ?

女は立ち上がると、脇目もふらず、ボールに手を伸ばす。そんな大事なボールなのかね?
「少年!」
女はボールを抱え上げると叫んだ。え?俺?いくらなんでも、それは無いんじゃねーの?俺はショーック!だったが、彼女の瞳は俺の後ろの方を見ている。
「よかったね、濡れなかったぞっ」
ボールが綺麗な放物線を描いて空を駆けた。パシンと受け取る音。
「ありがとうっ」
まだ若い声が返る。あー、坊主達が転がしてしまったボールを追い掛けてたのか。…ってマジ!?すげーな、そんなこと男だって出来るかどうか…。あ、俺は出来るぜ?なんたって優しい男なんだからな。
とか思ってそいつを見てたらバチッと視線があった。土手を登りながら俺の方にやってくる。


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