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太樹と紀久
【同性愛♂ 官能小説】

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太樹と紀久-6

 次の日。
 「キクに手で抜いてやったらしいな」
 修也が聞いてくるが、太樹は笑って答えない。
 「何でお前にはやらせて、俺にはやらせないんだよ」
 「知るか。あいつにも好みがあるんじゃないの」
 「初搾りは取られたけど、初釜は俺がもらうかんな」
 太樹は、引いた。
 「初釜って...。お前、そんなシュミあんの?」
 「やんなきゃ損だろ」
 修也がニコニコしながら言う。
 「損って...」
 「そこらの女よりよっぽどかわいいじゃん、キク」
 「確かに二枚目ではあるけど」
 言いながら太樹は前日の盗難騒ぎを思い出した。
 シャワーから脱衣室に戻った紀久が、裸のまま一生懸命何か探している。
 「どうした?」
 太樹が聞くと、
 「ぱんつ、ないんです」
 と紀久。
 「ファンに取られたんじゃないか。シャワー中にケツ触られたって言ってたろ」
 「人のぱんつ取ってどうするんですか。汚い」
 「お前なあ、自分でどう思ってるか知らないけど結構男前なんだから、紀久君のぱんつ欲しいって奴もいるよ、たぶん」
 紀久は理解しがたいといった様子で、首を横に振る。
 「脱ぎたてほやほやで、シミ付きのなんか、ファンにはたまんないぜ」
 「何言ってるんですか」
 つい大きな声で言って、軽蔑したように太樹をにらむ。
 「とにかく、ないもん仕方ないし。なんなら俺のはく?」
 太樹は自分のを脱ぐふりをする。
 「いくらなんでも、それは遠慮しときます」
 結局、紀久は裸の上にじかに学生ズボンをはいた。
 この後、太樹は紀久を自宅に連れて行った。休みでうちにいるはずの太樹の父親は、どこかに出かけて留守だった。チャンスだ。太樹が頼み、紀久がうなずいた。いつ親が帰ってくるかもしれないので、リビングではなく、太樹の自室に行く。小学生のときから使っているような古い学習机が、紀久には微笑ましかった。太 樹は手早くズボンと下着を脱ぐと、皮をむいてベッドの上に仰向けに横たわる。片手で携帯を持つと、動画の再生を始める。たちまち股間のそれが鎌首をもたげる。太樹は、脚を開いて、
 「頼む」
 と紀久を促した。目は携帯画面の女に釘付けだ。紀久は、あんまりな気もしたが、太樹の脚の間に体を入れると、言われるままに口に含んだ。 前の日、新任女教師がやっていたように舐め上げたり、吸ったり、付け根をしごいたり、袋を撫でたりしてみる。太樹はチラッと紀久の顔を見たが、すぐに携帯画面に視線を戻すと、一 心に見続けている。
 紀久は、自分の方から犯してやれという気になって、両手で太樹の脚を押し広げると、咥えたまま激しく頭を上下させた。やがて、太樹は紀久の頭を制止すると、下から自分で腰を動かして、思うさま紀久の口の中に放った。
 この日以降も、太樹は機会さえあれば紀久にしゃぶらせるが、いつも決まって黙って口の中に出す。紀久はどう思ってか、必ず、管に残っている分まで吸い上げて、飲み込むのだ。
 「ここ、寝ろよ」
 太樹がベッドを軽くたたいて促すと、紀久は太樹の隣に横たわった。太樹が手を伸ばして触ってみると、すでに二度発射している紀久のそこが、またもや硬く、大きくなっている。
 「えっちだ」
 とからかって、太樹はそこをさすり始めた。下着を着けていない紀久に、学生ズボンの生地が直接こすれる感触が新鮮だった。二度出した後だけに、快感のほかに痛みもあった。太樹は起き上がると、紀久の上に覆いかぶさり、片足を紀久の脚の間に入れ、裸の太ももで紀久のそこをさすった。そして、ふと、力を抜き、がくんと 紀久の上に崩れ落ちると、すべての体重を紀久に預けた。
 いつまでもこうしていたいような幸福感が、紀久を包んだ。太樹が自分のことを、せいぜい従順でかわいい後輩ぐらいにしか見ていないことは百も承知だ。紀久が恐る恐る手を回して太樹の上体を抱くと、太樹は黙って、体を押し付けてきた。紀久は泣きたいような気になった。


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