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太樹と紀久
【同性愛♂ 官能小説】

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太樹と紀久-2

 「猿だ、猿だ」
 太樹が笑いながら言う。床に座ったキクは、自分のすぐ目の前で先輩が繰り広げる手と竿の高速運動を呆然と見ている。しばらくすると修也は、そんな後輩にちらっと視線を向け、
 「キク、ティッシュ」
 と言った。太樹がキクにティッシュの箱を投げる。箱ごと渡そうとするキクに修也は、
 「四、五枚重ねてからくれ」
 と注文をつける。キクはなんだか恥ずかしそうに、言われた通りにして渡した。
 「ああっ、ああっ、ああっ!」
 修也はいつも最後、声が出る。絞りだすようにして、丁寧にぬぐうと、濡れた紙をキクのほうに差し出し、
 「捨てといて」と、一転、穏やかな声で命じた。まだぼうっとしているキクは何も言わず受け取った。
 ズボンをはいて修也があたふたと出て行ったあとも、キクはその紙を持っていた。
 「ここに捨てなよ」
 太樹が自分の脇にあるくずかごを示すと、立ち上がって太樹のほうに来た。捨てた後も手持ちぶさたそうに立っている。
 「名前、キクってゆうの?」
 「本当はノリヒサなんですけど、キクとも読めるからシューさんはそう呼ぶんです」
 「修也帰ったけど、せっかくだし、見てったら」
 紀久は素直に太樹の足元の床に座った。太樹のサッカー部で鍛えた右太もものすぐ隣に紀久の頭がある。ソファに座るのは遠慮したのだろう。好きにすればいいと思って太樹は、再び画面に集中した。
 下半身だけ学生服を脱いだ生徒。しゃぶる新任女教師。太樹の好きな設定だ。興奮が高まってくるが、自分だけ前をさらして、ほとんど初対面と言っていいまじめそうな後輩の目の前で擦るのは、ちょっと恥ずかしい。
 なんとなく右手で紀久の頭をなで回すと、紀久は力なく頭を倒して太樹の太ももにもたせかけた。なんだかかわいい。太樹は、紀久の顔や首をなで続けた。形のいい目鼻、口元、アゴや耳の凹凸を楽しむかのようだった。そしてふざけて、紀久の口をこじ開けると、画面の女教師がしゃぶるのに合わせて、中指と薬指を出し入れし 始めた。
 驚いたことに紀久は、指の動きに応じるかのように、舌を動かしてきた。思わず覗き込んだ太樹と紀久の目が合い、紀久の顔立ちの美しさに太樹は改めて打たれた。
 紀久は太樹の指を口から出し、太樹のたくましい両脚の間に体を入れた。向き直ると、太樹の目をまじまじと見つめた。
 「太樹さん体格いいし、かっこいいって前から思ってました」
 「前からって、俺のこと知ってたの?」
 「部から何度か、サッカー部の応援に行ったし」
 ある程度勝ち進むと、吹奏楽部が試合に来てくれることになっている。そんな折に紀久は太樹を見かけたらしい。
 「紀久のほうがずっと男前じゃん」
 太樹のことばを聞くと、紀久は眉をひそめて
 「そんなこと全然ないです」
 と、意外なほど激しい調子で否定した。そしてゆっくりとその美しい顔を太樹の屹立に近づけていく。
 太樹は、部の後輩にしごかせたことはあるが、しゃぶってもらうのは初めてだった。男とはいえ、こんなきれいな子がしゃぶってくれるなんて。画面の女教師と、股間の美少年と。太樹は異様な興奮を覚えた。初めてらしくぎこちなかったが、伏し目がちに一生懸命奉仕してくれるな紀久がいとおしかった。その顔をもっと ちゃんと見たいと思い、
 「こっち見て」
 と目を上げて自分を見るように命じる。が、紀久はすぐに恥ずかしそうに伏せてしまう。太樹は少し残酷な気分になって、両手で紀久の頭を持つと、下から腰を動かして攻め立て、欲望の赴くまま紀久の口の中に種を放った。


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