約束…2-5
「こんな格好じゃ、立てなくなっちゃうっ…!!」
真鍋はあたしを見ながら舌を動かしていく。
腰がガクガクと震えて、立てなくなりそうなのなんか関係ないって顔であたしを見ていた。
だけど、急に唇を離してこう言う。
「…松本さん、また指噛んでる…
血、出ちゃいますよ…?」
「あ…」
無意識のうちに、恥ずかしくて左手の薬指を噛んでいたらしい。
口元から噛んでいて真っ赤になった指をあたしは離した。
「代わりに、俺の指あげますよ…」
「んんっ…!」
真鍋が立ち上がって、人差し指と中指をあたしの口の中に入れる。
あたしの口の中で無理矢理指を動かすから、あたしはぎゅっと目を閉じた。
「すっごくいやらしい顔になってきた…」
「んくっ…」
真鍋が指を抜いて、ごほっ!とむせるあたし。
あたしの口から引き抜いた指は、あたしの唾液で光っていて。
その指を、あたしのそれにあてがう。
「…指…!
あ…真鍋っ…!」
かきまわすようにして、ぐちゃぐちゃと音を立てながら動かしていく真鍋。
「立てなくなっちゃう…!
あっ…だめ、そんなことしたらっ…!」
指をあたしのそれの中で動かしながら、首筋も舐め回していく。
時折、吸いつくようにしながら。
「あとついちゃうっ…
真鍋…あとつけないで…!
…ああっ!」
左手で、あたしの胸をわしづかみにする。
荒々しい、手つき。
そんな荒々しさに体のいろいろなところが反応して、頭の中が真っ白になっていく。
「待ってっ…指…!
そんなに動かしたらっ…
――ああっ…!!」
ぎゅうっ…と真鍋の指をきつく締め付けて、体が何かに引っ張られたみたいに後ろに反り返った。
真鍋は指の動きを止めると、首筋に這わせていた唇をあたしの唇にうつす。
「ん…」
ちゅ…と音を立てて、あたしは自ら真鍋の唇に吸いつく。
やっぱり、真鍋じゃなきゃ嫌…
真鍋が欲しい――
そう思っていたとき。