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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目………イタズラ……………-1

…夜、誠の寝室前…



コソコソ

キィー……

僅かな音を立てて開いたドアから忍び込む二つの影


「ねぇ百合香姉さん、誠の第一声は何だと思う?」

「そうね…やっぱり、''出たーー!!!''…かしら。蓮香は?」


「うーん…私は、''助けてーー!!!''かな。」

「あっ、それかもしれないわね。それで蓮香、電池は入れた?」

カチャカチャ…

「OKよ。」


「よし、それいけビックリ号!!」


ウィンウィンウィーン


電子音を響かせ、丸い円盤上の機械が床を滑りベッドに近付いていく


当の誠は未だに夢の中


「いよいよね…、さぁスイッチを入れて蓮香。」

「れんか、いきまーす☆ぽちっとな。」


ジジッ………ボウッ


円盤上の機械の上に霞のように現れたのは、白くヒラヒラとはためいているように見える映像


そう、幽霊である


実はこの機械、誠たちの父が経営する会社の試作品で、ホログラフィーを使った光学技術により何もない空間に映像を再現するという優れものである


''ヒュー……ドロドロ………''

という効果音オマケ付きの。




…一方、夢の中の誠は……


嗚呼、最高だ…

こんなに沢山の本に囲まれて、しかも全てが読み放題だなんて…
ここを天国と呼ばずして何と呼ぼうか!!


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