西森自己満ラジオⅩⅣ-1
森 「は～～ぁ……」
西 「森ちゃん、目が死んでますよ。仕事なんでちゃんとやれや」
森 「無理に決まってるじゃないですか……。ある意味、普通の失恋より気持ちがブルーですよ」
西 「とりあえず補足説明すると、この収録の直前に、そうだな一時間前かそこらだと思うんですけども、森ちゃんはドッキリのネタばらしされて、ただいまこのありさまな訳ですな」
森 「うぅ、スゲータイプだったのにな……」
西 「世の中そんな上手い話はないっつうことで、そろそろタイトルコール行きますか。西森！！」
森 「じーこーまーん～ らーじーお～」
西 「この番組のパーソナリティを勤めますのは私、西浩一と」
森 「傷心中の森美玖が～ ダウナーな感じで進めて行きますよ」
西 「はいはい。ではメールでーす。こちらはラジオネーム NAMIちゃん命さんから頂きました」
森 「ありがとう」
西 「いつも楽しく聞いてます。しかし、１つ不満が……」
森 「なんですか？ だいたい想像つきますけど……」
西 「そろそろ売れない芸人より大人気のNAMIちゃんをパーソナリティにしてくれませんか？」
森 「ほらやっぱり」
西 「ラジオということで歌合戦で負けた方が一発芸or芸能界脱退ってことで……どうでしょうか？ もちろん西さんも歌って下さいね。って俺は絶対に歌いませんけどね」
森 「もうさ、今の気分だったら、私はＮＡＭＩちゃんと交代でも別にいいですよ……」
西 「そう卑屈にならず、このメールに対してメッセージが届いているのでちょっと聞いて見ましょう。青木よろしく」
Ｎ 『西さん、森ちゃん。こんにちはＮＡＭＩです。今回、森ちゃんに変わって私がパーソナリティになってほしいみたいなメールが来たそうですね。でですね正直な所、私としてはその番組のパーソナリティにはなりたくないです。西さんの横暴に耐えられるのは森ちゃんだけだとおもうので、森ちゃんがんばってね。じゃ、サヨウナラ』
西 「とのことです」
森 「どうせ私は芸人で、西さんに理不尽な扱いを受けるたびにオイシいとか思ってしまうダメ人間ですよ……」
西 「森ちゃんが塩をかけられたナメクジみたいになっているので、いったんＣＭです」
森 「この番組は素人投稿小説サイト PiPi's world と 暖かい読者の方々 そしてメールを下さった方々の提供でおおくりします」
森 「………………」
西 「森ちゃん、ラジオだから黙っちゃうと放送事故になっちゃうから、黙っちゃダメだって」
森 「あ～う～」
西 「机に突っ伏して呻いてないでさ、ちゃんとしろよ」
森 「無理で～す……。西さん一人でやればいいじゃないですか」
西 「いいのか？ せっかく森ちゃんに元気になってもらうために救済企画を考えてあったのに」
森 「……救済企画？」
西 「そう。題して！！ 傷心森ちゃん救済企画！ 古今東西ゲーム」
森 「……どういう事ですか？」
西 「はい、まずこちらに封筒があります。この中には、島田リキッド君ことエリック君のマジ連絡先が書かれたカードが入っています」
森 「どうせまた嘘でしょ。もうダマされませんからね」
西 「あ、いらないんだったら俺が責任を持って処分しとくけど」
森 「……ほしいです」
西 「素直でよろしい。まあ、この封筒は今から俺と古今東西で対決して勝ったら森ちゃんにプレゼントします」
森 「私が負けた場合は？」
西 「宮ちゃんにあげます。ほしいよね宮ちゃん？ ね、縦に大きくうなずいてますけども」
森 「わかりました。やりますよ、本気で取りに行きますかね」