西森自己満ラジオ]W-3
ガチャ
森 「え? 何? なんで?」
恵 「どうもぉ。西恵ですぅ。今日は美玖ちゃんの背中を押すためにやってきましたぁ」
西 「ってことで、ちょい電話持ってきて」
森 「まってまってまって」
西 「何?」
森 「マジですか」
西 「当たり前だろ」
森 「やっぱり止めませんか?」
西 「なんだよ。恵が来たら電話するっていったんじゃねぇかよ。な?」
恵 「ねぇ?」
森 「……でもね、心の準備ってものがね。だって、さっきドッキリ終わった所ですよ。もうすこし日を開けて」
恵 「美玖ちゃん。女は度胸よぉ。やれる時にやっとかないとぉ、時間が経てば経つほど苦しくなるわよぉ」
森 「でも……」
西 「じゃあ、いったん俺からエリック君に電話して探りを入れてみるか?」
恵 「それいいですねぇ」
西 「探りを入れて、森ちゃんがダメだなと思ったら話さなくてもいいしさ、な?」
森 「……わかりました」
西 「んじゃつないで」
ぷっぷっぷっ、トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル、ピッ
エ 『はい、もしもし』
西 「もしもしエリック君? 西です」
エ 『どうも、お疲れ様です』
西 「お疲れ。バッチリだったよ、君の演技」
エ 『ありがとうございます』
西 「やっぱり、たくさんの女をモノにしてきた男は違うね。演技にリアリティがあるもんな」
エ 『いやいやいや、僕そんなにモテないですよ』
西 「うっそだ〜、彼女の二、三人いるんだろ」
エ 『いやいや、一人もいませんよ』
西 「エリック君フリーなの? マジで?」
エ 『はい』
西 「んじゃあ、良い娘紹介してやろうか?」
エ 『マジですか?』
西 「おうよ。エリック君はどんな娘がタイプなの?」
エ 『そうですね。明るくて元気のある娘ですかね』
西 「森ちゃんみたいな?」
エ 『そうですね』
西 「マジ? ごめんね、ちょっと待って」
エ 『はい』
恵 「これぇ、いけるんじゃないんですかねぇ」
森 「そうですかね?」
西 「だって、好きなタイプど真ん中だぜ、ヒット間違いなし、あわよくばホームランだな」
森 「西さんの例えはいまいちよくわからないですけど」
恵 「さぁ、美玖ちゃん。やるっきゃないですよぉ」
森 「……はい」
西 「よし。もしもしエリック君?」
エ 『はい』
西 「ごめんね待たせて」
エ 『いえ』
西 「あのね、森ちゃんがね君に言いたい事があるらしいからちょっと変わるね」
エ 『は、はい』
森 「もしもし」
エ 『どうも、今日は本当にすいませんでした』
森 「いえいえ、エリックさんは悪くないですよ。悪いのは西さん達ですから」
エ 『でも、仕事を受けたのはこっちですからちゃんと謝らないと。そうだ、もしよかったら今度一緒に食事でもどうですか?』
森 「え、えっと」
エ 『これを気に親交を深めていきたいなと思うのですが』
森 「あ、はい。喜んで行かせて頂きます」
エ 『じゃあ、また後日連絡しますね』
森 「はい」
エ 『では』
ぷつ、ぷーぷーぷー