僕の天使-2
ワンワン!!
「うわぁっ何だ!?い、犬? 僕は犬は嫌いなんだっあっちにいけってっ」
しかもデカィ! ゴールデンレトリバーだっ 僕はベンチから落ち、その上に乗っかってくる。 重いーー しかも舐めるなよっ 辞めてくれぇー
「マロン!」
女の声がした。 たぶんこの犬の名前だよな?
犬は元気よく走って行った。
「はぁー、たくっ 」
ポンポンっと泥を払うと、
「ごめんなさいっ!大丈夫でしたか?」
と女の声がする。
さっきの飼い主と犬か…もう、ほっといてくれ、生身の女も犬も嫌いなんだよっ!
「大丈夫です!」
少し力を込めながら振り返る。
―――
「本当ごめんなさい。マロンすごく人なつっこくて……だし、こんな時間に人がいると思わなくてっ…すみませんでした。―――?あのー…」
僕は固まっていた。
だって、長い栗色の髪、大きな瞳、豊満な胸
「真…美…」
そう、真美に 僕の理想の彼女にそっくりなんだ! これは神様が僕の願いを叶えてくれたんだ! 真美がTVの中から出てきてくれたんだ!ありがとう神様ー!
「ぁのっ…大丈夫…でしょうか?」
「真美!ありがとう」僕は真美をおもいっきり抱き締めた。あぁ真美、真美はこんなに小さかったのかぁ…
「ちょっ…誰かと間違えてます!」
真美だぁー本物の真美だぁー
優しくキスをする…
バチンッッッッッ
「何すんのよっ!変態」
??? 真美?
「行くよマロン!」
そう言って真美は走って行ってしまった。
ほっぺたが痛い……
夢ぢゃない!真美が僕に会いに来た。
真美は恥ずかしがりやだから逃げてしまったけど、必ず真美を見つけ出すからねっ!
そして僕は街中を毎日徘徊した。
来る日も来る日も…
そしてついに見つけたんだ!あるカフェで働いている所を…
真美……みぃつけた。
僕は高鳴る胸を抑えて真美がバイトを終えるのを待つ事にした。
しかし真美、かわぃぃなぁー カフェの白と茶色のメイド調の制服がたまんないなぁ…
待つこと6時間――
やっと出てきた!