THE 4 seasons 〜WINTER snow〜-2
「――結局ね、30分ぐらいして電車は動き出した。でも、空港に着いた時にはもう、飛行機は飛び立ってた…」
「…………」
雅臣はただ美冬を見つめている。
「ごめんなさい。こんな話……」
「いや、その人はどうしてるの?」
「……向こうで出会った人と結婚したって」
「そっか。でも、俺はずっと美冬といるから。雪が2人を邪魔しても俺がその雪を溶かすから」
雅臣はそって美冬の涙を拭う。
「うん……」
今年の冬はなんだか暖かい。
雅臣がいるから――