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秘書の恋
【OL/お姉さん 官能小説】

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第3会議室…3-3

鍵を開けて、松本さんがドアを開けると、あたしがその次に入る。
なぜだか付き合っている男の子の家に初めて入るような、期待感とか不安感があった。

「結構殺風景な部屋だから何もないけど許して?
TVも見ない人だから…普段ニュースなんかもネットで済ませちゃうし」

「あ、はいっ…おかまいなく…」

松本さんが言うとおり、殺風景というその言葉がふさわしい。
あたしが広い、と感じるそのひと部屋には、キッチン、白い丸テーブルと椅子がふたつ、端の方にベッドとクローゼットが置いてあるという感じだ。

「シャワー…使いたいだろうから、先使っていいわ。
ここのドアね。

バスタオルは適当にそのあたりにあるの使って。
バスローブでよかったら、多分バスタオルと一緒に脱衣所に置いてあるからそれも使ってかまわないわ」

言い終えるとニコッと笑う。

この顔されたら、男の子は本当にひとたまりもないだろうなぁ…

今は仕事のこととか、さっき会議室であったこと…
すべてを忘れて松本さんの優しさだけ考えていたいって。
そう思ってもいいのかな…





「シャワー、ありがとうございます」

「ああ、うん」

松本さんはちょうど着替えている途中だったらしく、スーツとストッキングを脱いでいて、シャツと下着しか身につけていなかった。

「ごめんなさい、見苦しいもの見せちゃったわね…」

「い、いえ…すごく、綺麗だと思いますっ」

「お世辞はいいわよ…あたしなんてもう、星野と違って30越してるんだから」

松本さんがシャツを脱いで、ベッドの上に置く。

いや…お世辞なんかじゃない。
腰のライン、長い脚。
完璧すぎると言ってもいいくらいのその体は、何だか人形みたい。

「あ、飲む?」

さっきここに来る前に寄った、コンビニで買ったチューハイを、ベッドの上に置いた袋から松本さんが取り出した。

「あ…すみません…」

「立ってないで、椅子座っていいわよ?」

「はい…」

「そんなに遠慮しないでってば、ね?」

松本さんもチューハイを持って、あたしと向い合わせに椅子に座る。

人形みたいだなぁ…本当。

そんなことを思いながら缶のプルトップに手をかけて、口の中に流し込んだ。


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