西森自己満ラジオ]U-1
西 「森ちゃん、コーヒー淹れて」
森 「はーい」
西 「さて、ね。本日は森ちゃんの自宅からの放送です。今、森ちゃんはお湯を沸かしていますね。スタジオだとね、いつもは宮ちゃんっていうアシスタントの娘が淹れてくれるんですが、なにぶん森ちゃんの部屋が手狭なもんで来てない訳なんですけども。もう、俺とディレクターと森ちゃんでいっぱいいっぱいです」
森 「一人で暮らすにはこれで十分なんですぅ」
西 「でもさ、普通は家に誰か来る予定が出来たら片付けぐらいやっとくべきだよな」
森 「片付けてましたよ! ちゃんと床も拭き掃除したし」
西 「いらないものは出しっぱなしにしちゃダメでしょ」
森 「いらないものなんて出しっぱなしにしてませんよ」
西 「じゃあ、このギターとキーボードはなんだ! お笑い芸人の森ちゃんには必要ないだろう」
森 「な! だから芸人じゃねぇつうの! アーティストだから、ギターとキーボードは商売道具だから」
西 「森ちゃん、手元見ながらじゃないと危ないよ」
森 「西さんがいらない事を言わなければいいんじゃないですか、もう」
西 「じゃあそろそろタイトルコール行きますか」
森 「ちょっと待ってくださいよ〜 はい、コーヒーです」
西 「おぉ、サン 西森!!」
森 「じ、自己満ラジオ!」
西 「この番組のパーソナリティを勤めますのは私、西浩一と」
森 「森美玖です」
西 「しゃべくりとテンションだけで進めて行きますよ〜〜っと」
森 「あの、返事の途中で急にタイトルコールに行くの止めてもらえますか」
西 「気を抜くなよ。気を抜くとパーソナリティから降ろされるぞ」
森 「もう、そればっかりですね、西さんは!!」
西 「俺は森ちゃんの将来のために心を鬼にして、間違ってることは間違っていると」
森 「間違ってないですって! 最良の道を歩いてきたから」
西 「さてと、定番の森ちゃんイジリも終わった所で」
森 「勝手に定番にしないでくださいよ」
西 「ちょっとせっかくなんで、森ちゃんが淹れたコーヒーでも飲みますかね」
森 「どうぞどうぞ」
西 「う〜ん。匂いは申し分ない」
森 「でしょ、なんか友達の結婚式の引き出物でもらったやつなんですよ」
西 「じゃあ、頂きます。 ん!」
森 「ん?」
西 「んんんんん!?」
森 「ん?」
西 「なんじゃこりゃ!! ちょっ、新堂さん飲んでみて。どう?」
新堂 「ぶっ!」
森 「どうしたんですか?」
西 「お前! これコーヒーか? ってかどうやって淹れた(゜Д゜;)」
森 「どうやってって。まず豆のまんまだったんで砕いて粉状に」
西 「どうやって粉状にしたんだ?」
森 「すりばちで」
西 「…………まあ、できないこともないか。で、その粉をどうした」
森 「お湯で溶かした」
西 「それだぁぁぁあ!!」
森 「なんですか?」
西 「コーヒーメーカを使わなかったのか? もしくはドリップするための紙」
森 「え、コーヒーって粉をお湯で溶かすだけじゃないんですか?」
西 「違うつうの!」
森 「だって、いつも飲むやつはそれで出来るもん」
西 「それはインスタントだろうが! 豆からやる時はそれじゃできないの!!」
森 「それならそうと教えてくれたらいいじゃないですか!?」
西 「常識だろうが!」
森 「っていうかそんなにひどいんですか?」
西 「じゃあ飲んで見ろよ」
森 「いいですよ。 ん!!」
西 「なぁ!」
森 「色も匂いもコーヒーだけど、お湯の味がして、そのあとに苦味と粉末感が」
西 「コーヒーの風味ゼロだろ」
森 「やっちゃいましたねσ(^◇^;)」
西 「……いったんCMです」
森 「この番組は素人投稿小説サイト PiPi's world と 暖かい読者の方々の提供でおおくりいたします」