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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目……恐怖の大魔王…………No.5-8

今なら全校生徒の心が読める


あの傲慢な細川が…

あの唯我独尊な細川が…
あのプライドの塊な細川が…

そこら辺の萌え萌えアニメ顔負けの、アニメ声で"テヘッ♪"だと??
(ハート)だと??
上目遣いで目をうるうるさせて"ゴメンね?"だと??



「も……。萌えェェェェェェェェ!!!!」

とピロキに集まる物凄い数の女子。
何だか男も混じってる


それを呆然と見る俺と亮
「なぁ、俺は夢でも見ているのか?」
例のごとくほっぺをつねって問いかけてくる亮

「いや、これが現実らしいな…」
同じく頬をつねっている俺

そこへ女子からやっと解放されたピロキがチョコチョコやってくる
擬音語も変わるよそりゃ…

「あの……これまでヒドいこと沢山言ってゴメン!!ぼくのお父さんは偉い人だから迷惑かけちゃダメなんだって思って……だから必死に自分を偽って生きてきたんだ…。つらくて、すごく苦しかったよ…」

なんだ?前が霞んで見えないぞ?
隣では亮がボロ泣きである

「本当にごめんなさい!!あつかましいお願いだけど、こんなぼくとお友達になってくれる…?」
またあの涙目うるうるの上目遣いで聞いてくる

「あぁ、そういう理由があっ…」

と、感動的に締めくくろうとした時

「もちろんだ!!マイフレンド!!!」

ガバッとピロキを抱き締める亮

おぃ……
まぁいいか

「よろしくな、ピロキ。」

手を差し出すと、おいおい号泣する亮に抱き締められたまま、はにかむ様に手を握り返してきた

こうして、俺の親友は亮とピロキの2人になったのだった。


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