「僕は何?…」-2
チュクッ…ハァッ…ハァッ…レロォ…チュクッ…
体をくねらせ、夢中であの方の味を貪る。
ハァッ…レロォレロォ…チュクッ…チュプッ…
「ンッ…クスクス…可愛い子。どうしたの?。」
あの方は、驚いた素振りもなく、僕の頭を撫でる。長い指、柔らかい掌。頭から頬、顎の下に指先が這う。
ツツッ…サワサワ…ツツッ…
僕は酔いしれる。目を閉じ、無防備に顎を上げ、あの方のなすがままに。
ツツッ…サワサワ…
「クスクス…いい子ね。家…来る?今日は一人だから。」
僕が気に入ったのか、そういう癖があるのかは解らない。けど僕とあの方の関係はこんな形で始まった。
ガチャ…ギィィィィ…
そんな事を考えてるうちに、ようやく扉が開く。いつもの上品な部屋の匂いに、あの方の少し低いが柔らかい声。
「お待たせ。掃除してたから。今日も…楽しませて…ね?」
すぐにでも飛びつきたい気分。いい匂い。今日は肌が沢山出てる服。下から眺めたら、下着も見えてしまいう。
美味しそう。
形良く揺れる尻を後ろから眺めながら、あの方はいつものリビングに。
僕に視線を絡めながら、ソファーに掛ける。僕は、堪らなく、さっきの扉の前よりもさらに焦れったい気持ちに襲われるが、まだ…待て。
ススッ…
あの方が手の甲を差し出し、僕が膝を着いてキスをすれば…合図。
チュッ…
手の甲に僕の唇が触れた瞬間、頭は真っ白になり、無心に…あの方の腕に舌を這わす。