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サクラゴコロ
【コメディ 恋愛小説】

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サクラゴコロ第一話〜黒い策略とうれし涙〜-5

「さて、どこから行こうか?」
「う〜ん。暑いから、アラスティック ラビリンス」

…………………

死っ死ぬか思うたわ!
正にラビリンス!!
出口がない!!
マイナス30℃!!
そのうち、遭難者出るっちゅうねん。

「さっ寒かったね」
あぁっ、詩織も震えてるよ。唇も、紫色になってるし。

ギュッ

「大丈夫か?」
思わず抱き締めてしまった。
「これで、寒くないか?」
肩から手先が冷たい。
まだ震えている。
「そこの、ベンチに座ってな。なにか、温かい飲み物持ってくるから」
詩織をベンチに座らせ、ホットカフェラテを持ってくる。
「これでも、飲みな」
「ありがとう」
カフェラテを飲むと、やっと詩織の震えが止まってきた。
「もう、大丈夫か?」
「うん」

よかった。もし、詩織になにかあったら、管理室に殴り込みかけるとこだった。

「次は、安全なのにしよう」

その後は、大観覧車や、スプラッシュ ウオール、アトランティス アドベンチャーなどを乗ってまわった。

「次は、なに乗ろうか?」

そう聞くと、詩織にやりと笑ったんだ。黒く黒く、そう、ブラックホールなみに。

「このアケローン コークスクリュー コースター」
「無理」
あの伝説のジェトコースターだ。本当にアケローンが見えるんじゃなかっていうくらいに。
「乗ろうよ」
「無理」
「乗りたい」
「無理」
「乗る」
「無理」
「乗れ」
「はい」

はぁ〜、なんて、押しに弱い僕。


「では、発車します。いってらっしゃいませ〜」

ガタッガタッガタッゴトッガガーッガーッ

「ギャーッグゴッ」
「キャー」
「ウーーッグーーーウッ」
「キャーキャー」

いっ意識が、意識が飛ぶ…

詩織の前でそんな失態はみせ…ら…れ……な………ぃ……………

………………………

「おっお客様!!」
「しゅっ修士!!」

…ああ、なんだか周りが、騒がしいなぁ…

「ちょっと!修士、生きてる?」

詩織、どうしたんだ…、そんなに慌てて…

…おっ思い出した…
まさかの、ブラックアウト。情けない、不覚。


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