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サクラゴコロ
【コメディ 恋愛小説】

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サクラゴコロ第一話〜黒い策略とうれし涙〜-4

「まあ、それは無いか」
「そだね。修士君は、詩織さんに惚れてるもんね」

なぜだろう…。自分で認めていることでも、人に言われるとムカつくのは。

ドスッ、ドスッ

二人の脇腹に三割パンチを入れる。
「ウッ」
「オッ」
「ったく、からかうなっての」
「わかった。わかった」
「修士君。すぐに殴る癖、直してよ。痛いから」
「自業自得だ」
腕時計を見ると、短針と長針が12のところで揃いかけていた。
「そろそろ、ご飯たべるか?腹減ったし」
女の子達が戻ってきたところで、ガイドが切り出した。
「あっ、私お弁当作ってきたですぅ」
「オオッ、華椰さん、気が利くじゃないですか!」

晶…。俺達の分は無いと思うぞ…

「ああっ、ごめんなさいですぅ、たっくんの分しか作ってないですぅ」
「おおっ、俺だけか!嬉しいな。ありがとな、カーヤ」
そう言うと、竜馬は華椰の頭をポンと叩いた。

たっくんなんて呼ばれてるんだな…。あいつ…

晶はなぜかショック受けるし…

「あら晶、華椰の手作り弁当が食べたったのかしら?」
「そっそんなことないよ、真由。それよりも、真由はなにが食べたいの?」
「う〜ん、私は、魚ばかり見ていたから、シーフードが食べたいわ」

真由…水族館にきて、それはないだろう…。君の彼氏も、隣りで苦笑いを浮べてるぞ…

「私は、魚はちょっと…」

やっぱり、詩織もそう思うか…。

「じゃあ、ここで、予定より早いけど、自由行動ということにしようか。集合時間は17時。場所は大時計のまえで」


「さて、俺達はなに食べようか?」
シーランドには、ファーストフードから、和食、中華、イタリアンまである。
「う〜ん、じゃあ、イタリアンにしようかな。」
「おーけー。そうしよう」

俺達は、レストランのテラス席に座った。
「いらっしゃいませ。よろしければ、先にお飲み物をうかがってもよろしいでしょうか?」
「ギネ「アイスティー2つ」
「かしこまりました。では、ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」

「だめよ、ギネスは」
「じゃあ、ハイネッケン」
「ダメ」
「バドワイザー」
「ダメ」
「キリン」
「ダメ」
「アサ「ダメっ、怒るよ!もう!」

怒られちった…。
どうやら引率中は、アルコールを飲ませてくれないようだ。

詩織はマルゲリータを、俺はカルボナーラを食べた。


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