恋は盲目……知られざる真実……No.4-4
「ふーん…もう大人なんだ?」
「そうです!少なくとも誠くんよりは大人です!」
誠くんは私を見て、あっそうだ!っと、思い付いたように
「麗さん、お手!!」
ハシッ
「ハイ!」
…………
「十分子供だよ麗さん…」
「ぅう……負けちゃいました…」
「しょうがない子だな……」
またヨシヨシと頭を撫でられる…でも嫌じゃ…ないんだよね…
少し間を置いて、頭を撫でられながらさっきまでの疑問を聴いてみる
「誠くんはなんで前髪を伸ばしてるの?」
ギクッと体を強ばらせる誠くん
「いや、ちょっとした理由があってね。」
淡々として言う
「理由って何ですか?」更に追求してみる
「んー………実はね…、昔から2人の姉に[あんたは不細工だ!]とか[醜悪な顔!]って言われ続けてきてさ………。自分でもその通りだと思うから、前髪を伸ばして隠してるんだ……。」
はぁ…とため息をつきながら憂鬱そうに話す誠くん
「そうなんですか……」聞いちゃいけない事だったのかな?でも、顔の輪郭からしても不細工には見えないんだけどな…肌なんか私より白くてキレイだし…
じーっと見ていると照れたように
「なんか変なこと言っちゃったね。でも不細工なりに目立たず平和に生きようと努力してるからさ!亮は俺と違ってスポーツ(喧嘩)は出来るし、頭もそこそこ良いし、カッコイいし、麗さんも狙ってみたら?」
「狙うだなんて……私そういうの奥手なんです。それに、亮くんはちょっとコワいです…この前なんて食べられそうになりましたから」
ガシッ!!
「ひゃっ?」
「…食べられそうになった?それ、本当?」
さっきまで撫でられていた手が私の頭をガッチリ抑えて目を真剣に見てくる
「えっと…正確に言えば、睨まれて何か言われた位、ですけど……」
「あぁ、そういうことね……」
なんだかホットしてるように見えるけど、なん……
ぷにっ………ギューーー
えっ?
「に、にゃんてふか??!ひ、ひたひてふ!!」
「これは、おしおき!!」
ほっぺたが伸びちゃう!
「にゃんのおふぃほきてふか?!?」
んー…と悩んで…
「ひみつ♪」