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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目……知られざる真実……No.4-5

パッ
「秘密なんですか?もう…、意味が分かりません!!」
ぷくっと頬を膨らませて抗議する
ハハッと笑って
「さぁ、随分と元気になったようだし、もう下校の時間だから帰ろうか?」

「えっ、もうこんな時間?!くーちゃんと一緒に帰る約束してたのに!!」

「そうなの?じゃぁ早くしなきゃ!ほら、行くよ麗さん!!?」

「あっ、待って下さい!!」


………………………………………
二人揃って教室まで急ぐと、そこには仲良く喋っている亮と穂花さん

「あっ、遅いぞれーちゃん!!」
口調とは裏腹に笑顔の穂花さん


「よぉ、お揃いだな」
チラリと麗さんを見て(麗さんが体をビクッと強ばらせて俺の後ろに隠れるのが分かった)、いつも通りに飄々とした亮

「ごめんね、ちょっと話し込んじゃって。」
申し訳なさそうに俺の後ろから謝る麗さん
いや、そんなに恐がらなくても…

「さて、帰るか!って…亮、今日はバイトないのか?」

「ああ、最近は張り合いのある奴がいなくてな。今日は休みだ。」

……………………
こいつ…まだ分かってないのか……そういう答え方をすると喧嘩の助っ人ってのがバレるだ………


「へぇ!亮くんは何かスポーツの助っ人でもやってるんだ?スゴいなー!」
と、感嘆の声を挙げる穂花さん。
バレてない…
というか、俺の周りはどこか抜けてる人ばかりらしい。
が、これを利用しない手はない!

「そうそう、亮は隣町とかに出かけて色んなスポーツの助っ人やってるんだよ!」

「じゃあ今度私にバスケット教えてよ!!」

「んー…、それなら誠の方が巧いし、それにメンドイから無………」

ガシッ

「???」

コソコソ

「おぃ亮!俺は平和平穏に生きたいんだよ、バスケット位教えてやれ!」
コソコソ
「あー…そうだったな…まぁしゃあないか。」

クルッ
「ああ、まぁ俺で良かったら体育の時間にでも教えてやるよ」
幾分投げやりに答える亮

「ホント?やったー!じゃぁ今度の体育の時にね!それじゃ帰ろ、れーちゃん!じゃぁね、亮くん、九条くん!」
颯爽と昇降口に向かう穂花さん…
「あっ、えっと、さよなら誠くん、今日は楽しかったです!それと、さよなら小林くん!!」


待ってよーと言いながら穂花さんを追いかけていく麗さん

…………
「俺らも帰るか…?」

「だな……」


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