恋は盲目…周りの視線…No.2-3
「あ、あのー…」
ん?
「どうしたの、麗さん?」
麗さんが遠慮がちに話しかけてくる
「実は私、数学って苦手で……教えてくれませんか?」
「あぁ、さっきの問題ね。うん、いいよ!これはね………」
………………………
「なるほどー!!」
麗さんって飲み込みが早い
「では答えは243ですね!」
わけでもないか……全然違う…
「いや、ここはこうで……」
はぁー……疲れた…帰宅の足取りも重い…
まさか麗さんの疑問という罠が幾重にも張り巡らされてるとは…迂闊だった……
辺りはすっかり真っ暗だ…
キャー………
うん?今女性の悲鳴が聴こえたような……いや、気のせいじゃないぞ!!
ガシッ
「ちょっと止めてよ!!私急いでいるんだから!はなして!」
「まぁそうカタいこと言わずにさ、いいじゃねぇかよ!」
「お兄さん達と遊ぼうぜ、へっへ」
バッ!!
「やめろ!!!」
チャラチャラしたチンピラが振り向く
「あーん?なんだてめぇ?!俺らにケンカ売ってんのかよ?モヤシみたい体しやがって!」
スゥー………
「良く見りゃ、生白い僕ちゃんじゃな………」
「セイ、ヤッ!!」
「くはっっ!」
もの見事に吹き飛ぶチンピラB
「て、てめぇ何しやがる!!?」
いきなりのことにビビるチンピラA
「肌が白いって気にしてるんだよ!お前も地獄に堕ちろ!!」
「そんな理不尽な!!ぐふっッ」
回し蹴りを頭にくらい、昏倒するチンピラ
パンっパン
さて、片付いた。帰ろ……