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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目…周りの視線…No.2-4

「待って!!助けてくれてありがとう。どうしようか困ってたの…」
「ん?あぁ、ここら辺は師範の巡回コースじゃないから夜道は1人で歩かない方が良いですよ。それじゃ失礼します。」
スタスタスタ………

「あっ…、行っちゃった…。あの制服は同じ学校の一つ下の学年……しかも結構可愛い顔してたじゃないの。ふふっ、明日が楽しみ♪」



………………



「お帰りなさいませ若」

「うむ………、橘!!」


「はい、何でごさいましょうか?」


「明日から散歩道を東よりにせよ」


「はて、何故でしょうか?」
意外そうな顔をする橘

「理由は………特に無い。」

「……はい、仰せの通りに。それと、スイスにいらっしゃる旦那様と奥様から伝言で、会社が忙しいから今年は帰れそうにとのことです…」


「……分かった、何時もの事だ。もう良い、下がれ…」

「失礼致します…」
ガチャ…パタン


ふぅ…今日は溜め息をよくつく日だ……


俺の父親と母親は会社を経営してて、めったに日本に帰ってこないのだ…。

偶に思うのだがもし普通の家庭に生まれれば、違う生活があったのかもしれない…


っと、シリアスになりすぎたな。

心身を統一するために弓でも射てくるかな





…この日俺は気づかぬうちに、平穏を望む道とは反対の方向に歩み始めていたのである…



つづく…


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