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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日12-3

『「あはははははは」』

(ぇ!?……何!?……
や、やっぱり私、変なことやった…!?変な事やっちゃったの!!!?)


『あはは…ごめんごめん
いや…いきなり何を言い出すかと思ったら…
うん♪こんなんだけど、よろしくね♪天迦♪』


「ふふ…良かったな
2人共……本当に…
強くなったよ…天迦は…
……では俺もちゃんと話さないとな…」

『ぁ……うん…』



「契約とは簡単に話せば
霊が肉体を手に入れるって事だ……しかし死んでるのに再び肉体を手に入れるのだ……
そこには当然…重い代償がある……」


『契約の……代償?』


『うん…霊は基本的に肉体を持たない……
ようは魂と霊力のみの存在よ……そして霊力とは生命力……魂も肉体もこれがないと死んでしまうわ
そこで私達…霊術師
なんだけど……私達は、道具や人と、霊を繋げるパイプ役って所ね』


「そぅ……では何故…
契約により道具も人も
いないのに、肉体が手に入るのか…
それは霊の膨大な霊力と
生きてる人間の知覚…つまり認識で存在してる」

『……知覚?』

「そぅ……霊力でいくら形を作っても霊の力だけではこの現実世界では認識出来ないのだ…
そこであのキスだ…
あれで俺の存在…視覚…感覚などを…
生人の天迦が認識した事でこうして俺は現世でも皆に認識されるのだ」


『うーん…何と無く…解った……と思う…でも
私の…生人の役割ってそれだけなの?』


『えぇ……
だから相性や絆が必要なのね♪認識って簡単に言っても…具現化するってのは相当大変なの…
だから魂や霊力に繋がりがないと霊力が離散して形の形成は難しいの』


『はぁ……じゃぁ零の…
幽体の側の霊力のみで形を創ってるって事?』

『えぇ……契約って言っても…実際は幽体が使う霊術って感じ?
それで足りない物…具現化した物の認識を人が行うって感じね…♪』


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