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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日11-1

  【第11話】
   嵐の到来


俺は、朝の料理番組を見終り、漸く学校の準備を始める……

最近は、天迦との距離を少し作らねばと考え
あえて一緒に登校する事を避けた…

間違ってもビデオ予約が出来ないからではない…まぁどの道、何度壱羽から教わっても出来はしないのだが…

俺はどうも機械というものが苦手だ…
勘違いしてもらいたくないのだが構造や原理は大抵の物は熟知している

ただ…その物を目の前にすると混乱するのだ、どぅやら俺の心は文明に完全に負けているようだ


天迦は本当に明るく…
そして強くなった
もぅ、何もせず諦め、目を瞑って耐えているだけなんて事はないだろう
そしてその強さを知った今でも人を思う優しさを持ち続けている……

最近少しづつわかってきた…彼女は打算や計算に捕われてないのだ…
例え頭に浮かんだ所で彼女は本能的にそれをあてにしない…恐らく自分の感情に誠実なのだろう

そしてその根本である心
気持が優しい…

だから何かをやる時、必ず他人の心が介在する
優しいから優しすぎるから何も動けなくなる
そして全てを自分の責任にしてしまうのだ…

本当に彼女から教わる事救われる事は多い…
自分のように多くの物を亡くし捨てて来た人間には眩しすぎる程に…

そして何より…
彼女の側に居れる事は
自分のような
【1度終えた者】には
あまりにすぎた事だ…



俺がそんな自嘲の笑みを浮かべていると、
いつのまにかその少女は目前にたっていた


『騎咲 零…』

「……ん?」


『あなたを頂きます』

「……な!!!!」

すると突然その少女は
唖然とする零に向け…
小型ミサイルののようなものを打ち込んできた…

ドゴオオォォ……ン!!!!



……………


(…何だ!?あれは……見た所…ロケットランチャーのようだったが…)


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