信じる者は救われたい13-3
「ん?……パンダか…」
『りゅーと…お花好きなんだね♪』
「ん?…あぁ……
花は静かで良い……
………………ん?
どうせ似合わないと言いたいんだろう?」
『そんなことないよ…
……そんな事無い…』
「…………??」
『りゅーとって……
真面目だよねぇ〜……
目付き悪いし…
口も悪いし…
頭も金髪なのにね♪』
「ふん………
俺が真面目なんじゃない
ただ単に、お前達が不真面目なだけだ…」
……………
『うん…ホントだね』
「………………?」
………………
俺はもぅ散り始めた紫陽花を眺めながら聞くともなしに話しかけた…
「…………何か……あったのかぁ?」
『……ん〜ん……別に無いよ………ただぁ…
ちょっと過去を反省中?………かな?』
「………そぅか…」
『……私ね?…
前の学校辞めて……
こっちに引っ越すって決めたこと……
前に付き合ってた人に…
ずぅーっと黙ってたんだぁ〜……』
「……ふーん……」
………………
『別に彼の事を考えてとかじゃないの……
行かなくても平気なのに、引っ越すって決めたのも自分の意思だし……
…………………
ただ……面倒だなって…
……………
酷いよね〜♪…ホント…最低ぇ〜……』
………………