命日が誕生日9.5-2
あ!そぅだ!!あと大事な事がもぅ1つ……
それは……
藍倉 修夜君の話…
彼はあの後…暫く学校を休んだ…先生達にはバレないで済んだけど…
まぁ…気持ちは解る…
確に私だって彼に対しては色々思う所はある…
でも…仮にも1度は告白までした相手…
零には何か…ちよっと申し訳ないかな?とは、思ったけど……やっぱりちょつと心配だった……
今なら…少しだけ、解る気がするんだ…
きっと彼も私と同じ…
自分の弱さに立ち向かう勇気が無かっただけ…
私は目を瞑り必死に逃げようとしてた…
無理して食事を抜いたり
出来もしないのに小さく見せようとしたり…
そして彼は虚勢を張って…自分を強く、見せようとしてた……
自分で本当の自分を見なくて済むように…
鎧を自分に向かって自分につけてた……
人は弱い……
弱いままで良いなんて思っちゃいけないけど、
無理をすると結局、自分も周囲も傷付けてしまう
認めた上で、少しづつ歩いていくしかないんだね
まぁ…それも全て、零が教えてくれた事…
あの後…結局は零と修夜君は和解した…
正直、驚いた…あの時の彼等の空気は本当に冷たいものだったから…
零と修夜君が鉢合わせする時が、私は不安だった
でも……やっぱり零は…凄い人だった。
………………
「おぃ…藍倉…」
久し振りに登校して来た、修夜に…
何事も無かったかのように零は声をかけた……
クラスメイトも多少なり知っているのか、その場は静まりかえっていた
『な……何だよ!!』
修夜は明らかな焦燥をうかべつつも睨み返す
「この前はやり過ぎた…すまなかった……」
そぅ言うと零は深々と頭を下げる…
『て…てめぇ!!馬鹿にしてんのか!!』
「??ん?……何故だ?俺は一応…俺なりに謝罪の気持ちを伝えてるつもりなのだが…何かマズイ事でもしてしまったか?」
『!!ぉ…お前!ムカつくんだよ!!何なんだよ!!
…何なんだよお前は!!』
「……何なんだと言われてもな……」