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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日9.5-3

『クッ…何でそんなに簡単に謝れる!!俺とお前どっちが悪いかなんて…
誰が見たって一目瞭然じゃねぇか!!なのに…!
なのに!なんでてめぇが謝ってんだよ!!』


「俺にも誇りがある簡単に謝ったりはしてない…
それに…別に藍倉を悪くないとは言っても無いし、思ってもいない…
お前の今までの行動、言動は許せん、それはなんら変わらん…
だが…どんな大義名分を得ようと、俺は明らかにやり過ぎた…
それは…相手に関係なく
100%俺の未熟さ故だ
…本当にすまなかった」

そしてもぅ一度、修夜に向けて頭を下げる…



『フフフッ……アハハアハハハハハッ…』


「ん?何を笑う?」


『ぃゃ…すまない……
ただ…やっぱり俺はアンタには敵わないんだって……再再確認させられただけだ……』


「そんな事は無い…
当然の事だが…誰か相手に、全てに劣る人間も、全てに勝る人間もけっしてありはしない……
そぅあまり自身を貶めるもんじゃない…」


『ハハハ……ほんと…
…参るよなぁ……
悪かった……ほんとに
…すまなかった……』

修夜は笑いながら…泣いていた…自分のふがい無さと…零の大きさに…
そしてそれに気付けた自分が少し誇らしかった…


『御神!!』


『ぇ……ぁ…はぃ?』


『お前にも今まで散々…
ホントいくら言っても言い足りないよな…
でも…すまなかった…』

修夜は自分の涙を隠す事すらせずに…
今まで見下し馬鹿にし傷付けてきた少女に、
何度も…何度も、頭を下げ続けた……


『ぇ、ぃゃ…もぅ良いですから!……ね?ね?』

最後の頃には恐縮するあまり、天迦の方が泣きそうな表情になっていた



…………………


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