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命日が誕生日
【コメディ 恋愛小説】

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命日が誕生日7-4

『はぁ?』


「お前は恐れてる…人を……他人全てを……
そしてなにより…
自分の弱さをな……」

『……てめぇ!なに言ってんだ!!!!』



「ふぅー……
お前達の事は、前々から正直……馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが……
……クズだな…」


!!!!!


『テメェ!!!!』

その時、均衡に耐えられなくなったのか、
鉄パイプを持った3人が、零の体めがけて鉄パイプを振り下ろす…


しかし零は悠々とそれらを交し前方の男の顎を右手で空へと打ち抜き
そのままの反動で体を左に回転させると右の男に後ろ回し蹴りをきめ…
そして残った1人も回転の余韻を残しつつ腹に拳をいれる………



流れるような動きで一瞬のうちに3人の仲間がやられたのを見て、
すでに修夜以外の人間は戦意を失っている…


彼等は所詮、修夜の腰巾着で…まともに喧嘩した経験も度胸もなく
脅して少し痛めつければ良いと……やり返される事すら考えていなかったのかもしれない



「お前達は、何の覚悟も無く人の尊厳を絶ち貶め辱めて…それでもヘラヘラ笑っていられる……
そんな奴等を…クズという以外どぅ言えと?」

『クッ……!!』


「十数年も生きて来て、
他者や弱者への慈しむ気持ち1つ学べちゃいない
例えお前等が、
他に何が出来ようと…
他に何を持っていようと
それすら学べぬ人間に
価値などない……」


『クッ!馬鹿を馬鹿にして何が悪い!!
自分より劣る人間を見下して何が悪い!!』


「はぁ……おかしな事を聞く奴だ……
悪いかどうかは俺が決める事では無い…
それを決める事が出来るのはお前自身だけだ」


『……けっ!あぁそぅかぃ!じゃあ俺は悪くねぇな!!俺が正義だ!!』



「はぁ……まったく…
だから!馬鹿だと言っているんだ……!!
お前のような馬鹿共は、銃口をつきつけ合わないと、己の本心すら見えぬのだからな……」


『なに!!!?』


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