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年の差
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年の差-3-5

「…ぅん…ん…」
息も出来ないほど、濃厚なキス。
どちらからともなく、始まった。
気付いたら、先生とここに来ていた。
ここでは、人間の『本能』が堪能でき、『理性』を無くすことが出来る。
それを可能にするために、部屋には馬鹿でかいベットに、小さなソファ。
広い浴室に、薄型テレビとなんともシンプルな構造となっている。
ご丁寧に、ベットサイドには、ゴムまで置いてある。「ぅ…ん…せん…せい」
「先生って言わないでくれ。」
やっと離してくれたその口からは、そう放たれた。
先生の口は、僅かな明かりから分かるように、ヌメヌメの光っていた。
「じゃ…『篤』?」
「それがいい…菜海…」
そう言ったっきり、篤は話さなくなった。
いや、正確に言うと、話せなくなったのだ。
篤の唇は、私の右の耳たぶへ到達していたから。
「っ…はぁ…」
思わず、吐息が洩れる。
「菜海って、耳弱いんだな」
耳元で囁かれる。
「ふっ…ぁ、耳元では…しゃべ…らないで」
言葉を紡ぐのも、困難なくらいに唇が耳を這う。
耳たぶから、中まで。
中には、舌が入れられ、『ジュクっ』と、音がする。
その舌を、何回か出し入れした後、今度は右から左へ顎のラインを舌が這う。
「ふ…ぁ…」
「なぁ…菜海って、これも弱い?」
と、言って舌が這った部分を、指で触れるか触れないくらいで触られる。
「…ぁん!」
今まで味わったことがない快感だった。

その指は、鎖骨に触れ、服に手がかかる。
「手ぇ、上げて?」
篤が言うがままに上げる。
脱がされた服の下は下着一枚だけだった。

指はどんどん下へ行き、胸を撫でる。
ブラのホックはいつの間にか、外され、上半身一糸纏わぬ姿となった。
そして、さっきまで隠されていたところに、キスされる。
時には優しく。時にはきつく。
やがて、私のジーパンに手は届き、脱がされる。
下を覆うものは小さな布だけとなった。

彼の手は、休む間もなく、その布へと導かれた。
私は自然と、快感を得る為に、腰を浮かし、脱ぎやすくした。

気付いたら、お互い裸になっていた。
篤の無駄のない体。
綺麗な色黒。
汗が流れているのが、より興奮させる。

「…んぁ!」
篤が私の中に入ってきた。
それだけで、体がおかしくなってしまいそうなくらい、感じやすくなっていた。
最初はゆっくり、篤が動く。
動く度に、口からは普段からは想像出来ないくらい甘い声が出る。
「ふぁ…あっ!」
「その声、いい…もっと…聞かせて?」
そういうと、篤は更にスピードを速める。

体がおかしくなりそう。
頭もおかしくなりそう。
そんな私を他所に、どんどんスピードは速まる。

「…ぁあ、もう…無理」
「何…が?」
「イッちゃう…」
もう限界だった。
下の方から、快感の波が襲ってくる。
「ふ…ぁ…もう…」
普段からは想像つかないくらいに甘い声を出し、体が積極的になっていた。
「ぁ…ああっ!」
風船が弾けた後の様に、力は抜け、体がベッドに打ち付けられた。


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