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信じる者は救われたい
【コメディ 恋愛小説】

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信じる者は救われたい10-2

「おっはょ〜♪りゅーと♪」

【その】便箋を無言のまま握り締め立ち尽くしていた俺に風音の脳天気な声がかけられた…

「ぉ…ぉう!今日も締まりのないツラだなぁ?」

「あはは〜♪煩いよ!……ん?何か顔青いよ?」

「ん?……ぁ…ぁぁ…これ……」

俺はいつのまにか握り潰していた便箋を風音の前に差し出す…

「ん?…ぁぁ…そぅいぅ事か…」

風音の声色がいつもと変わる…しかし直ぐにいつもの調子へと戻ると…

「りゅーと♪ちょっと付き合ってよ♪」

「んァ?…今はそぅいぅ気分じゃ…」

「いーから♪屋上へGO!」

俺は促されるままトロトロと風音と2人、屋上へと上がっていった…。


「ん〜♪気持ち〜ねぇ〜♪」

「……ぁぁ……」

「ねぇ?りゅーと…もぅ中見たの?」

「いゃ……必要ねぇーから……どのみち答えは一緒!ったく世の中には見る目のねぇ奴達がいるもんだよな?!…ったく笑っちまうぜ…どぅせ顔だの見てくれで人を判断するよぅな奴なんだろうから〜自業自得って奴「もぅ良いよ!」」

…………


「………すまん」

「うぅん♪何で謝るかなぁ〜?まぁ……でも言い過ぎ…」

「ぁぁ…悪かった…」

「そんな風に苦しそうに相手をせめるりゅーと…見ていて痛々しいよ…」

「…………」

「まぁ〜…僕は何も言わないよ?…僕もりゅーとに何か言える程、大した人間じゃないし…そ・れ・に!りゅーとが決めないとね♪…でも…せめてちゃんと読んであげなよ…?」

「……ぁぁ…わかっている…」

「でも!まぁ〜……何を選ぼうとどう進もうと…今迄も!これからも!僕はりゅーとの味方だょん♪」

「…ふふっ……お前…馬っ鹿じゃねぇ〜の?…恥ずかしい奴…」

「あぁー!このぉー!まったく可愛くないねぇー?!」


(……ありがとな……風音…)



……………


2人が出て行った後の屋上…そこには1人の少女がたっている…


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