信じる者は救われたい3-2
「う〜ん↓そぅかなぁ〜。りゅーとはきっと『興味ねぇ』とか言ってヒネクレモードのままな気もするけど〜♪」
「んぁ…?何がだよ?」
「おぅ!聞いて驚け!今日!このクラスに!転校生が来るらしーい!!しかも女!!どーするよ!!なぁ!!俺惚れたらどぅするよ!!!なぁ!!なぁ!!!なっ!」
ドカッ!!!!
「五月蝿い…。」
再び床と友達以上の関係となり…無事?愛しき床と添い寝を果たす事となった雷太…。
「う〜ん♪やっぱりね〜♪りゅーとはホント限られた人間以外は殴る睨むシカトするしかレパートリーを持ち合わせない人だからねぇ〜♪笑」
(ふん…煩い…俺は何があっても相手を信じる…何があっても自分が相手を裏切らないと覚悟出来た人間以外は周りにいらねぇんだょ!だからそぅ自分に誓える奴達が人生通してそぅ何人も出来るわきゃねぇんだ………)
「あ♪先生来たみたい〜んじゃね〜りゅーとぉ♪」
っと言って風音は未だ床と愛を語らう馬鹿をひきずり各々の席へと向かった…
ガラッと前方のスライド式のドアが勢い良く開いた…
そこに立つ三十路までついに片手で済むようになった腰まである長い黒髪の女教師…
壱岐 凉(いちき すず)間違っても"生き霊"では無い。
まぁ生き霊並にパワフルではあるが……
「おーぃ!こら!ジャリ共!席着け!黙れ!私を崇め!祈れ!奉れ!そして…!男を紹介しろおおぉぉーーー!!!!!」
(まぁ…女も25過ぎりゃそれなりに色々と必死なのだろう……ウン……)
「ウッシ!面倒!はい!赤コーナーより〜転校生の〜…入場だぁーーー!!!」
教室は駄目な大人に同情100%の目で仕方なくも盛り上げる…
『わぁー…おぉー…いぇー……』
そして……
案の定…題名どおり…何の捻り一つも無く…工夫も努力も文才もセンスも根性も容姿も知能も潔さすらもなく!!
その小さいパンダの化身が姿を表した。
「あぁー!!貴様さっきの悪魔の化身【サッサとパンダ】!!」
(まぁ…うん…ほら乗せられてやんないとさ…作者哀れだし…)
『むぅ?でたな!金髪くまさん!!笑笑笑♪』
(くっ…この女…人にいきなりソバット喰らわした癖に何、笑ってやがる…怒)
「お?なんだ?りゅーと知り合いかぁ?」
「ちがっ!」
「よし!んじゃ席はアイツの後な!りゅーと飼育係決定!!」
「てめぇ!勝手に決めんな!!」
「はーぃ♪文句は面倒なんで〜校長でも用務員さんでも良いから適当にそこいらの奴に言っとけぇ〜♪」
「く…くそっ…あの女に何を言っても通じん…泣」
「あ!そぅだ!りゅーと!!」
「あぁ!?まだ何かあんのか!!?」
「先生は金持ちもしくは若者(10代)のどちらかならバッチリどストライクだ♪」
「誰が貴様なんぞに男を紹介するものか!!!」
片手の親指立ててニコヤかに微笑む駄目な大人の日本代表はそぅして"すずの音"所か記録的な大型ハリケーンなみの被害を俺に与え声高らかに鼻唄混じりで去っていった…。
そして…もぅ一つの巨大ハリケーンが俺の元へと近づいてきた……。