ミュージカルボーイズガールズ第五小節-4
「おう、ってなんか顔赤くねぇ?どうかしたのか?」
「え?いやほらこの中暑かったからじゃね?いやぁ〜アチいアチい」
「そ、そうなのか?」
一方女子は女子でなにやらコソコソと話をしている。
「お〜い?ツバサ?入らねぇのか?」
「い、いま行く!!!」
「ンじゃいってくるなぁ」
「楽しんでこいよ〜」
(……楽しむ?)
「えぇとマズはお金を…」
「あぁ俺出すからいいよ」
「えっいいよいいよ!?」
「いいからいいから」
チャリンチャリン
「あ、ありがと…」
「いえいえ、どういたしまして」
『好きなフレームを選んでね♪』
「俺こういうのよくわからないからやってくんね?」
「うん、いいよ♪」
『ファイアフレーム〜♪ヤル気の炎が出てるから好きなポーズをとってね♪』
「好きなポーズって…」
「じゃあ…」
グッ
「…なにしてんだ?」
「えぇとガッツポーズ…」
「…じゃあそれでいいか」
「エヘヘ〜♪」
『撮るよ〜♪3・2・1・』
カシャッ
「終わり?」
「ウゥン、まだあと1枚撮るよ」
『好きなフレームを選んでね♪』
「じゃあ最後はこれ!」
『ハートフレーム〜♪周りにたくさんハートが付いてるよ。みんなにラブラブな所を見せつけちゃえ〜♪』
「う…ハートかよ…」
「あれ?嫌だった?」
「いや、正直…は、恥ずかしい…」
「じゃあこれは?」
「エッ?」
『撮るよ〜♪3・2・1』
カシャッ
「…しちゃった♪」
「……お前、しちゃったじゃすまねえだろ」
「まぁまぁ、それだけボクが冬護くんのこと好きってことなんだから♪」
「…ったく」
「あれ?照れてんの?照れてんだ!?」
「ち!ちが!……くない、な」
「フフッ、大好きだからね?」
「………知ってるよ」
『ありがとうございました。また遊んでね』
「出来た出来た〜♪」
「どれどれ?うわぁ、恥ずかしいな〜」
「大丈夫大丈夫♪携帯にしか貼らないから」
「そっか、携帯にしか…って貼るのかよ!?」
「当たり前じゃ〜ん♪ボクと冬護くんの愛のし・る・し・♪」
「……バカ」
プリクラから出てくる冬護とツバサ。