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ミュージカルボーイズガールズ
【コメディ 恋愛小説】

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ミュージカルボーイズガールズ第五小節-3

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

それからホントの約束の時間である1時。

「おまたせ〜、待った〜?」
「おまたせしてすみません。ツバサちゃんが…」
「わ〜!!!なんでもないからねぇ!!…ってどうかしたの?すごく疲れた顔してるけど?」
「いや全然平気だけど?」
「チクショウ、昼飯だけで散々くいやがって…」
「あの、秋くん?どうかしましたか?」
「いや、な、何でもないデスよ…」
「じゃあみんな集まったことだしそろそろ行こっか?」
「そぅだな。で、どこ行くんだ秋?」
「あ、あぁ。ここ真っ直ぐ行ったところに新しいゲーセンが出来たんだ。だからそこ行くか?」
「じゃあこのまま真っ直ぐレッツゴー♪」
「ツバサのやつ元気だなぁ…」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──ゲームセンター──

「『新装回転なんでもそろうゲームセンター』?なんだこれ」

一行が来たのは繁華街にある自称新装回転のゲームセンター。

「新装開店の開店が回転になってるね」
「なんででしょ?」
「何でもいいから入ろうぜ〜♪」

クイックイッ

不意に服の端を引っ張られる冬護。

「ん?どうかした、城崎さん?」
「あの、秋くんてゲームセンター好きなんですか?」
「あぁ、大が付くほど好きだよ」
「そうなんですか…。あの、冬護さんも好きなんですか?」
「あぁ、俺も好きだよ♪」
「ちょっともも!!ボクの冬護くんになにしての〜!?」
「おい、冬護、貴様城崎さんに何をしている…」
「ツ、ツバサちゃん」
「あ、秋」
「な、なんでもねぇって。ほらツバサ行こうぜ」
「ほら、秋くんも行きましょ?」

──それから2時間後──

「あ〜面白かった〜♪」
「なんか肩こっちまった。にしてもホントに秋ッて格闘ゲーム好きだよな?」
「まぁな〜♪格闘ゲームの天才と呼べ♪」
「ねぇねぇ、最後にプリクラしよ?プリクラ」
「いいですね?じゃあみんなで撮りますか?」
「いや、せっかくカップルなんだからここは2組になって撮ろうぜ?」
「おっ冬護にしては乙津なこと考えんじゃねえか?」
「じゃあ最初は私と秋くんからでいいですか?」
「じゃあその次ボクと冬護くんね〜?」
「じゃッその順番でいくか?」
「んじゃお先に〜」

プリクラの中に入る秋ともも。

「にしても何時から城崎って秋のこと好きだったンだろうなぁ。全然気が付かなかったし」
「結構前から狙ってたらしいよ?あのももが珍しく積極的に話かけてたらしいから」
「へぇー、そいつは珍しいな〜」

「ボクだって結構積極的に冬護くんに話かけてたんだけどなぁ…」
ボソッ

「ん?なんか言った?」
「な、なんでもない!!!」

機械の上についていた使用中のライトが消え出てくる秋ともも。

「お、おわったぞ〜?」
「……」

出てきた2人の顔は林檎や苺にも匹敵するくらい真っ赤であった。


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