強要編…２-2
そんな気持ちを悟られないようにと、顔を背けて何も言わない。
「きれいな太ももだな…」
ガーターベルトがいやらしい。
決して自分の肌がきれいだとは思わないけど、社長に言われるとこんな自分にさえも何だか酔ってしまう。
だんだん、熱くなるその部分…自分の下着を汚していく感触…
「社長、ズボンが汚れてしまいます…」
「何で汚れるんだ？」
「んふっ」
社長の右人差し指を唇の中に入れられて、かきまぜられる。
「下の口もこういう風にして欲しいからか？」
「ふ…うっん」
社長は唇から指を抜くと、その唾液まみれの指を先ほどまで膝があたっていたそれに押し当てた。
「汚れちゃ…うっ…社長っ…」
わたしは社長の手を必死で放そうとするけど、力が入らない。
心のどこかでもっとして、もっと愛して下さいって思ってるの…
「下着の上からは…汚れちゃうからっ…お願いですっ…」
「それは直接がいいってことを遠回しに言ってるのか？」
そう聞かれてわたしはゆっくりと肯く…
もう、社長の前でわたしは正直になるしかない。
「手、壁について」
わたしはその言葉に対して、自分が何をされるのか、どんな恥ずかしい思いをするのか…と考えると少し怖くなり目からは涙がにじむ。
きゅっと唇を閉じ、おびえてしまう…
「狼に食われそうな羊だな」
クスクスと社長は笑いながらわたしの体の向きを変えた。
わたしは手をつくしかなく…そして、無理矢理腰を突き出す姿勢にさせられる。
スカートをめくられ、社長はわたしのヒップにキスをして。
「んっ…」
くすぐったいくらい、ソフトなキス。
時折舌でなぞられ、何度も何度もヒップにキスをされて。
腰がぴくん…と動いてしまう。
「脱がせるよ」
社長が下着に手をかけ、ゆっくりと脚を通る。
下着が脚を通る感覚ですら、快感に変わってしまうような…そんな感覚を覚える。
膝の辺りまで下着をおろされると、クレバスを広げられて思わず「あっ」とわたしは声を出してしまった。
社長室でさえまだ慣れないのに…こんな場所で、犯されようとしているなんて。
「は…ぁ」
舌がクレバスをなぞって、唇が吸いつく。
「…社長…んっ」
涙が流れてくる…頬を伝い、床にポタポタと落ちてる…
真鍋君と何もなかったという『確認』という名目…その言葉が、わたしの中に突き刺さったから…
「真鍋としてたから敏感になってるのか？」
「そんなっ…ああっ！！」
指が無理矢理入ってくる。
「うっ…んっ…
わ…わたしはっ…社長じゃないとこんなことしませんっ！！」
「本当か？」
ぐちゅっと音を立てて、指が引き抜かれた。
わたしのそれが…熱い。
…社長はどんな顔してるの？
怒ってる…？
わたしはそう不安になりながら振り向く。
…社長は怒ってるどころか、まだ壁に手をついたままのわたしに優しくキスをしてきた。
「確認…終了だな。
その言葉が聞きたかった」
クスッと笑って、何度も何度もまたキスをする。
「いじわる…」
「悪かったな、いじわるで」
カチャカチャと、ベルトを外す音…
わたしはいつもこのとき期待感で、心臓の高鳴りが止まらなくなる…
社長が好き。
…あなたとつながりたいの。
自分がこんなに…人を欲しがるなんて思わなかった。