紅館小話〜怒〜-2
『私は気分を聞いたんだけど?』
ゼロの髪色と同じ蒼い尻尾を手で撫でる。
『こ、怖い………怖いよぅ、スーちゃん………』
完全に怯えているゼロの答えに軽く、そぅ、とだけ返すとクローゼットから今度は鞭と羽根箒を取り出してゼロに見せる。
『どっちが良い?』
羽根箒と鞭、そして私の顔を見ながら考えているようだが、ゼロの口からは意味も無い言葉が漏れるばかり。
そこで私が眉をしかめて鞭を振りかざすと、ゼロは慌てて羽根箒と叫んだ。
『あら、そう。 じゃあ羽根箒はやめておくわ。』
ポイッと羽根箒を投げて鞭を握り締める。
『そ、そんな! 酷いよスーちゃん!』
ピシッ!!
驚いて抗議したゼロだったが、突如走った背中の痛みに再び黙った。
これまでゼロとの行為で、鞭などの痛みを伴うことやゼロが望まないことはしてこなかったから、今の一撃はゼロにとって精神的にも衝撃の一撃だっただろう。
正直な気持ち、私も心苦しいものがあるがこれが私の決意を示す意味では欠かせないことだった。
ピシンッ!! パンッ!! ビシッ!!
渇いた音が響くたびにゼロの背中や腕、お尻に赤い筋が出来た。
『ひぐぅ! や、やだよぅ………ひぁ!!』
同時にゼロの口からも苦痛の声が漏れる。
それでも私は鞭を振い続け、ゼロの身体をさらに赤くしていった。
『逃げたければ逃げれば? まぁ、逃げたら二度と許してあげないけどね。』
フフフと悦楽の表情を浮かべながらゼロに言った。
腕は縛られているが、足は自由。 私は身体を押さえているわけでもないから、本気で逃げたければ逃げれるし、鞭を避けようと身体を捻ることも可能だ。
勿論、ゼロが逃げることがないことをわかっているからの台詞だが。
『スーちゃん……許してぇ……』
涙目で許しを請うゼロだが、まだ私に許す気など全く無い。
始まってからまだ30分しか経って無いのだもの。 まだまだ先は長い。
かと言って、既に背中やお尻に白い部分よりも赤い部分の方が多いゼロをさらに鞭で叩くのも可哀相だ。
少し責めを変えよう。
私は投げ捨てた羽根箒を拾った。
ツツー………
『ひゃっ!』
さっきまでとは違う声をゼロがあげる。
『どう? 気持ち良いでしょう?』
先程まで鞭で打っていた部分を羽根箒が優しく撫でている。
『ふぁ……ふぁぁん……くすぐったい……』
鞭の時はじっとしていたゼロだったが、今度は堪らず身を捩りながら羽根箒から逃れようとする。 その際、ふとバランスを崩して転がり、仰向けになったのを私は逃さなかった。
すかさず片手で足を掴み、開かせる。 そして自分もベットに乗って、ゼロの足の間に座った。 丁度私の両足が上手くゼロの足をM字に開脚したまま固定している。
『あっ、す、スーちゃん………』
私の視線が秘所に注がれているのを感じてゼロの頬が赤くなった。
一方、私はそんなゼロを無視して観察を続ける。
何時見ても幼い少女と同じ秘所だが、最近になってようやく薄い繁みが生えてきたのだ。
だがそれもまだ幼い割れ目を隠すには至らず、私の指はツルツルとした感触の割れ目を上下に撫でていた。
『あっ、あっ、スーちゃん、駄目ぇ………』
………訂正しよう。 感触はヌルヌルだ。
『ゼロ、何のかしらこれは?』
指を掲げると光を受けてキラキラと輝いていた。
その指をだらしなく開いていたゼロの口に突っ込む。
『んんっ! んむ〜』
『教えてよ、ゼロ。 いつ濡れたのよ? 鞭打ってた時? それとも羽根箒で撫でた時?』
指を抜いてゼロを見つめる。