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紅館小話
【ファンタジー 官能小説】

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紅館小話〜怒〜-6

『ふぁぁあ………』
『さぁ、これで最後だから思いっきりイッて頂戴。』
そう囁いた後、円運動から再び高速ピストン運動に切り換えてバックからゼロの腟の天井を突きまくる。
ズッズッズッズッズ―――
『うにゃぁぁぁあ〜〜〜!』
そしてゼロが限界まで高まったのを感じた瞬間、尻尾をしごき、さらにトドメに陰核をピンッと弾いた。
『ヒッーーーーあぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!』
途端に、今日一番の声が上がり、ゼロは絶頂に達した。
ぷしゅっ、シャァ〜〜〜!
股間に温かい液体を感じる………
男根を抜くと、ゼロはベットに倒れこんだ。
見ると、腟から愛液が僅かに吹き出していた。
『フフフ、潮吹いちゃったんだ。』
余程の快感だったのか、それとも疲れたのか。
ベットに横たわったゼロは、気を失っているようだった。
私もペニバンを脱いでベットに寝転がった。 が、慌てて起き上がる。
『……うわぁ、シーツぐっしょぐしょじゃん………』
ゼロの愛液やら涎やらでシーツはもう乾いている場所の方が少なかった。 仕方なくない、ゼロを抱えて隣りのベットに移る。
『疲れた〜!』
流石にここまでやると責める側にもかなりの疲れが溜る。 ちょっと一休みしてからゼロと続きをしよう。
『えぇ、勿論まだ続けるんだから。 夕食を食べて………』
そういえばお腹が減った。 一旦着替えて食べ物を貰って来ようかなと思い、服を着る。
コンコンッ―――
『はい、開いてますよ。』
誰が来たようだ。
服を着終えてから返事をすると、ドアが開いて陽気なフィルさんが入って来た。
『はいな♪ 夕食の出前やで♪』
食器を乗せたカートをガラガラと押している。
『ふぃ、フィルさん? 出前って………とりあえず、ありがとうございます。
今から取りに行こうと思ってたところなんですよ。』
気を利かせてくれたフィルさんに礼を言って、カートから食器を移す。
『いやなぁ、もうスーはんも責め過ぎてヘトヘトなんやないか思うてな♪
二人とも寝てはったらウチもこっそり仲間入りしよ思うて♪』
フィル=ハン=バーグ 26歳独身処女 貧乳 禁断の愛好き
『………あぁ………』
『な、なんやねん! あぁ、この人こんな人だったわね、っていう目は〜!?』
その通りではないだろうか?
『な、なんやデジャブな気ぃしてきたわ………せや、なんやねんウチの紹介文! ウチが折角親切に夕食持ってきたゆーのに。』
なんだか必死なフィルさん相手に私は溜息を吐いてから紹介文を直してみた。
フィル=ハン=バーグ 女盛り純潔 スレンダー 乙女チック(?)
『これでどうですか?』
痛い部分をオブラートに包んだ紹介文に、フィルさんは納得のニコニコ顔だ。
『んにゃ………スーちゃん………』
ふと、ベットからゼロの声がして二人で見ると、枕を抱き締めながら気持ち良さそうに眠っていた。
『可愛らしいなぁ〜』
『……そうね。』
ベットに腰掛けてゼロの頭を撫でる。
今回のことで大分懲りただろう、今後浮気の心配も無さそうだ。
『私だけの猫なんだから、フフフ。』
『………なんや、始めはスーはん、ゼロはんの相手なんて大変やろなぁと思うてたんやけど、今ではゼロはんが大変そうやなぁ♪』
私を見て、フィルさんがどこか楽しそうに微笑んだ。
そうね、貴女、大変なのよ?
これからずっと私の相手なんだから。
『ん〜………スーちゃん………ダイスキ……』
ゼロの寝言を聞いて、自然と笑みが漏れる。


私も、大好きだからね。 ゼロ。



紅館小話〜怒〜 完


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