「one's youthful days」-5
「あぁ!?おま、
どんだけマイナス思考なんだよ…」
そう言うと、アタシの腕を引き寄せ、細長い箱を押し渡す
「…?アタシに?」震える指先で、中を開けると、ハートのネックレスがあった。
「!!!コレ、この前のデートで可愛いって言ったのだ…」「どうしても、一人じゃあの店入れなくてさ。さっきのヤツに付いてきて貰ったんだ」
「良かったぁ…」
一度に色々な事があり、アタシはその場にしゃがみ込む
「未央!?」
「…アタシ、これからもリュウ君の事好きでいてもいい?」「バカ、当たり前だろ。俺こそいいのかよ?周りから言われてるみたいに全然パーフェクトじゃねぇし。好きとかなかなか言ってやれねぇし…」
ごにょごにょとリュウが呟く。
「アタシは!パーフェクトだから好きになったんじゃないよ!リュウ君だから好きになったの!!」「…んな事言うなよ。ガマン出来なくなるじゃんか」
「……ガマンってリュウ君トイレ行きたいの!?」
「……ハァ、帰るぞ」
「えっ!?待ってよ」
「ほら、早くしろよ!」
そう言うとリュウ君はアタシの手を握り歩き出す
「…手、繋いでいいの?」
「うん」
「ファンの子が見てるかもよ」
「じゃ!見せつけてやろーぜ!!」
リュウ君はイタズラっ子の様に笑っていた
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帰り道でアタシは思い切ってプレゼントの意味を聞いてみた。
「ねぇ、アタシ誕生日じゃないのに、コレ貰っちゃっていいのかな?」
未央はネックレスを触る
「いーの!どうしても今日、コレを渡したかったんだ」
「えっ?どうして?」
「ないしょ〜!」
「えぇ!?またぁ〜?教えてよぉ!もぉ!リュウ君のいじわる!!」
「いつか教えてやるよ!」
「本当に?」
「…イイコにしてたらね!」
「また子供扱いするぅ!!」
未央は頬をプゥと膨らます
“今日は未央と初めて言葉を交わして半年経つ記念日なんだーー。
未央は覚えてないと思うけど、入学式でプログラム渡したあの時、俺は未央に一目惚れしたんだ。
まさか未央から告白されるなんて夢にも思わなかったから、告られた時はつい、《会ったっけ?》なんてバカな事言っちまったんだ…
俺はまだまだガキだけど、いつか、この話を未央に出来たらいいなと思っている”
「未央それまで待ってろよ!」
「…?うん!!」
完
続く?