stand up to evil heart<少年時代・7-7
α「……バイバイ。」
αは車に乗って行ってしまった。
心臓……動いていない。
生きていない。
死んだのだ。
「………なんで、なんで。
誰も助けれなかった。」
竜はさっきまで気絶していた、男を見る。
αに利用された男。
αにとっては使い捨ての道具。
竜「………α、絶対許さない。
おまえだけは、おまえだけは………」
竜は立ち上がる。
αに貰った銃を握りしめ……
竜「…………真。」
バイクに跨がる。
場所は決まってる。
αなんかより真…
ピースチルドレンの本部。
母から場所は聞いた。
【ブルルルッ。ガチャン。
ブァーーーーン。】
竜は、親友の元へ急ぐ。
父親、母親、知らない男。
自分は助けれなかった。
弱いから………でも
人の死なんて懲り懲りだ。
自分は弱い……
でも、やらなくちゃ……。
守りたいから。
大切なものを……
竜(父さん、母さん……俺はもう大丈夫だから。
俺が代わりにこの戦い止めてやる。)
竜は家族を失った。
でも、家族と同じくらい大切な奴がいる。
今度こそ………
まだ、戦いは始まったばかりだ。